確か安部譲二が言っていたと思う。「喧嘩が強いヤクザは早死にする」だったか。戦おうとする喧嘩っ早いやつは、いくら強くても死ぬ確率が高くなるから、花形敬のような伝説のヤクザは早死してしまう。…いや、早死にしたから伝説になったのかもしれないが。これには一理あり教訓が得られると思っていて現実社会というより資本主義市場でも同じ事が言えるのではないか。
事を急いて状況を動かそうとすれば真っ先に目を付けられて目を摘まれるみたいな感じで危ない因子は取り除かれるが如く頓死しやすくなる。起業家は、火のないところに煙は立たないから、物があるところで火ををつけようとするだろう。だが、わざわざレッドオーシャンに飛び込んで燃える材料というか顧客を奪って自分のもとへ引き寄せようとするが、ハレーションが起こり既存の勢力に喧嘩を売ることになる。
結果として資本の少ない追随は楽じゃないということ。やっとのことで勝利しても今度は同じように下から手が伸びて引きずり降ろそうとする圧と死ぬまで戦い続けないといけない。そんなだから兵(つわもの)は勝っても負けても戦い続ける運命にある。
若い時分はなんだか潔くてカッコイイというか世の必然だと思っていたし、そこで負けたら負け犬だなんて思っていた。でNo1になれるはずもないから自分は負け犬で、負け犬の戦略が必要だとかうそぶいていたけど、最近そのように認識することも疲れてきたというか歳を取るというのは基本的に何事も面倒くさくなることで、牙は折れて戦闘力も亡くなる。
じゃあ、もう何もできないか?と言われればそんなこともないと思っていて、戦わないで生き残ればいいんだという考えに切り替わっていくものではないか。むしろ、戦わない方が長期的においしいのではないかとすら思えてくる。
繰り返しになるが、勇ましく死ぬほうがいいに決まっている。死に急げ若者よなんて思っていたこともある。長く生きる好々爺になたらお終いだと思っていたが、人間嫌でも好々爺化してくるものだ。私たちはシド・ビシャスに憧れてシド・ビシャスになれずただの爺になる。
非ランチェスター戦略
結論から言えば、ランチェスター戦略はビジネスでは役に立たないと思っている。
ランチェスター戦略だー!とか言っている時点で、その人は…マーケターなのか経営戦略コンサルなのか知らないが、私は信じないことにしている。
たぶん、その人からよく話を聞いてみても、、、その人自体がランチェスター戦略なんて活用していなかったりすることが多いのではないか。もしくは、ランチェスター戦略には第一法則と第二法則があり、情弱が情弱を食い物にしているのをただ肯定しているだけではないか。弱者が弱者を相手に商売しているだけでは。そんな話が来た時点で「ああ、私がただ鴨にされているのだ」と思わないとダメでは。
仮にその人がランチェスター戦略に基づく戦い方をしているとしても、戦っていると認識している時点でそれは死ぬ可能性が高まるだけ。
ビジネスに勇ましさはいらず、それよりも生き残る強かさのほうが重要なのではないだろうか。戦うという発想を一度捨てるなりどこか脇にほっぽったほうがいいのでは。喧嘩っ早いところがある私はそう自戒するようにしている。
まあ「ビジネスなんてものはすべて情弱を相手にして成立するものだ」と言えなくもない。自分にはないものを持っている人から、商品やサービスを通して効果を得るために、利用者が取引をしているからである。
というわけで最後に最初と違う結論をするが、弱者はランチェスター戦略を徹底的に学ぶべきである。
なぜなら「ランチェスター戦略を学ぼう!」などと言う人に騙されないために知識が必要だからである。
ランチェスター戦略を知らない人にランチェスター戦略で学ぼう!という教育業には旨味がある。だって、ランチェスター戦略を知らない人はきっとたくさんいるから、その人達を相手に商売すればいいからだ。
Tailman.ioというゲームを最近やっている
Tailman.ioというゲームを最近やっている。似ているゲームは他にもあるが、このゲームは陣地をいくら広げてもキャラのスピードが早くならない。自分の陣地が広がれば広がるほど守るのに無理が出る。誰かと協力してフィールドを埋めるなどの協力プレーをしないとすべて埋めるのは不可能ではないか?と思っていろいろなやり方を試している。全フィールドの3分の2を埋めるところまでは行けるが、それ以降は修羅の道。自分の陣地を破戒してくる人をカッコ撃破したり、ハートを送る(Zボタンを押すと友好を示すサインを送れる)ことで同盟を組んだりいろいろな遊び方ができて飽きない。考えようによっては血で血を洗うゲームなのだが、きままに自分のフィールドを大きく保ち争わないことに徹すれば以外に生き残れる。独り倒すだけで永久100POINTはいるので1位になることが目的ならそれは容易く達成できる。何が目的でこのゲームをするのか?は人によると思うがが、フィールドをすべて支配したいということを目的にせず、10位いないで慎ましく生きることを目的にすれば戦わないでいれば簡単だと思った。そういう楽しみ方もできるのはリアルとあまり変わらないのかもしれないとふと思った。というわけでこのゲームは単純だが色んな意味で奥が深い。一騎打ちをするにしてもライバルをやられたりやったりするし、回線遅延によって死ぬこともあるが、ぎゃくそれを利用することもできるし、いろいろな考え方の発見もできるのでオススメ。
まとめ
…というわけでランチェスター戦略に関する情報商材でも作るというのは、よいやり方もしれない。第一、誰とも戦っていない。市場がありそうでほぼないところで何某かをしているだけだし、別に独り身でできることだから痛手もない。使い古されたランチェスター戦略をネタに非ランチェスター戦略=戦わないやり方で情報を生産するので原価ゼロだし、これで1円でも儲けられたならばその裾野を広げればいい。私のやり方を真似されたらそれだけ戦う価値があるということで喜べばいいが、そいつと戦うくらいなら別の戦わない市場に移ってしまえばいいと思う。
コメント