しれば迷いしらねば迷ふ法の道。『豊玉発句集』
司馬遼太郎『燃えよ剣』は最後まで読んでいないが、
ふと昨日、明け方めが覚めて、総長・山南敬助をどう処置しようか?考えた。
なんか知らないが土方歳三の目線になっている。
土方歳三は川柳をつくる風流人だったらしい。
まあ、あまり上手いとは言えず散々な評価であるが…そんなこと知ったことか。
…新選組をこれからどう率いていくべきか?
理想を考えてみると、芹沢鴨らと同じく総長の山南敬助の存在が鬱陶しい。
俺とは1つ屋根の下にいる身なのだから、夜中に寝首をかくという手もある。
まあ、さすがにそれは性急すぎる。
その後どのように隊員へ説明すれば回目見当もつかない。
局中法度(きょくちゅうはっとがき)の破らせ介錯をさせるのが望ましい。
さて、どうするか?と考へた。
ところが実際は私の考えていることは相手も百も承知で、
あれよあれよと気持ち悪いくらいに物事が進んで、
自分の思い通りになっていった。
いや相手の筋書き通りになった。
夢に見た悩みは自分のものではなく相手の胸中にすでに合ったのだ。
それを「よかったこと」だなどと安堵するのは愚昧である。
今の自分の想いも見ているものも悪夢の中の出来事ではないか。
ゴトりと山南敬助の首と体が落ちる音がした。
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