「ガーナの子どもたちはチョコレートが食べられない」みたいな左翼的な啓蒙話を学校の先生から話をされたことがあった。いや教科書に書いてあったかもしれない。たぶん割と有名な話なので、人づてにも媒体づてでも知ったことで何度か聞いたり読んだりした。有名な話なんだと思う。カモシカプロジェクトだか、カモノハシプロジェクトだか、忘れましたが、社会起業家の募金を募る団体も同じことを以前に言っていたような気がする。それで、その話をされたときに「じゃあ、チョコレートを現地に送ってあげればいいんじゃね?」みたいなことを言ったら、なぜか先生に「そういう問題じゃないんだよ!」と怒られた気がします。よく怒られるので、どの先生だったか覚えていないが。。。
じゃあ、どういう問題なんだよ、ということになる。
(日教組という宗教脳にやられた先生曰く)高度経済成長後の日本という先進国は、南の国から搾取しているから豊かだから罪悪感を持たないといけないらしいですが、それならビル・ゲイツが儲けた金をばら撒くように使うが如し現物の明治チョコレートを返却するのも1つの手だと思うのですが。
当時、共産党マンセーな私はおとなになったら大量の明治チョコレートを買ってガーナに届けることを誓ったのをすっかり忘れていることを思い出しました。
まあ、実際にガーナの人はカカオがチョコレートになっているのをあまり知らなくて、実のまま食べることはままあるそうです(アフィリエイトブログに書いてありましたので、真相はわからないですが)たぶんそんなところなんだろうと思っています。ガーナのチョコレートが食べられないという話は(原文がどっかに書籍としてあるのは知っていますが)、勝手に左翼な人が持ち上げた心に響かない話だったってことなんだと思います。
でも、時代少し変わって、いまはどうでしょう。
日本の子どもでも、和牛が食えなくなってくるのでしょう(バラ肉をスーパーで買ってくれば食えないことはないですが)高級和牛は外国人が買い占めるので高くなっているそうです。同じ理由で、若者は和製ウィスキーを飲めないですよね。(まあ、そもそも飲まないですが)
しかし、別に悲痛な叫びは聞こえてこないので、現地人が現地でとれたものを口にできないことは、わりとどうでもいいことのような気がします。
カカオが売れているほうが、ガーナのカカオ農家はハッピーでしょう。
ガーナの人に明治チョコレートを食べたいか?なんて日本人特有の奢りな気がします。
FTA合意で米国産の食べ物が日本に緩やかに入っていく結果、日本の食は米国に依存した形になっていくのではないかと思います。食料自給率を2020年までに50%まで上げるという話があったそうだけど米国産の食べ物を食べたら限りなく無理ですよね(まあ、日本のカロリーベースの食料自給率では米国産飼料で作られた食べ物はカウントされないそうで、世界標準の生産額ベースの食料自給率は英国のほうが低いくらいで、言うほどひどくないと言えそうです)(参考URL:https://smartagri-jp.com/agriculture/129)世界的に人口は増えているけれど、これから日本では人口減少時代に突入するし、そんなにカロリーベースの職業自給率を上げたいなら米と芋を作って食べればよいだけ。この前、上野動物園に行ってきて知ったが、戦中戦後は不忍池を水田にして米作りを行っていたそうですが、それを食って凌ぐような時代になったら日本の農業が蘇ってなんとかなると思います。
まあ、一度、農業をしなくなった農地をもとのように使うのは難しいため、いろいろな問題が山積みだとは思いますが、そんな悲観的にならなくてはいいのではないか?というのが私の意見です。
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