戯言。中国人の反日感情、日本人の親米感情。

徒然草2.0

「親米感情なんてないよ」と言えばそうだけど、中国人は反日教育を守っている(?)ので、ちょっと表現としてよくないかもしれませんがそれって「偉い」と思います。

政府の教えを受け入れているわけですし、日本人の子どもを狙う事件に発展しているので、日本人なら批判すべきところかもしれませんが批判したところであれは中国政府が自分たちをターゲットにしないための取り組みなので辞めないでしょう。

それはともかく、中国人に対して日本人は保守的な思想を持っていても、上の世代の感情(たとえそれが危険でまがい物だったとしても)中国人のように引き継いでいません。石原慎太郎や西部邁とか大江健三郎とかが米国に覚える怒りを継承して持っている人って、ネットで見ていても日本人にはあまりいない気がします。

しかし中国人は政府公認の思想として怒りをいい意味でも悪い意味でも引き継いでいるわけです。

怒りは教育にせよ戦争にせよ引き継げるものなのに、日本人は意図してか意図せずかわかりませんが、後世へ引き継ぐことに失敗しました。まあ、こんな言い方をすると、それは違うよと言われそうなのであえて含みを持たせていますが。

広島にルーツを持つ人とかであれば、親類から原爆投下された怒りを引き継いでいる場合がある気がします。国民全体がそれがあるかと言われればやはりありません。

…それが米国のGHQが行ったWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)の成果だと言われればそうかも知れませんが、別に今も言論が封鎖されているわけではないので、若者は意識的に熱量を引き継ぎませんでしたということになるでしょう。

安保闘争をしてマルクス主義に転換した団塊世代はいたが、それ以降の世代は熱量を引き継ぎ忘れましたし、それをどこかにぶつけることもしなくなりました。

…なぜだろう?というのが最近の私の疑問です。

日本には怒りを引き継ぐ文化がないから臥薪嘗胆みたいな故事成語も生まれないとかいくらでも日本文化史と中国文化史を比較すれば其の痕跡を辿れることはなんとなく想像できるんですけどね。

蘇我入鹿とか平清盛とかも滅ぼした権力側が、彼らの霊を鎮めるために、お墓や神社を作る呪術好きな気質を持つのが日本人です。故人の恨み辛みがストレスになることをよく知り抜いているというか感受性が高いと言うべきか。とりあえずそういうものを洗い流して避けて生きていたいという気持ちが文化として継承されている。

「怒り」とは「怒っている人」から引き継ぐもので、怒らないことによる継承を目指したということになる。

日米同盟と新安保条約を引き継いで現実的な立ち位置で生きていくことを望んでいらっしゃる。若者をヨイショしても何ももらえないけど、今回の衆議院選挙で若者が国民民主を選んでいたのが印象的だった。まともに見える自民党(=国民民主)を応援するのが良き日本人の精神ってことなんだと勝手に解釈しました。

怒りを継承しないことは歴史性を継承しないこととまったくもって同義ではないけど、昔の人の記憶を正確に再現する必要があると思っているけど、文章という伝達力が基本的にありません。書き手が意識的に書こうとしないと現れてこないもので、また読者(受容するほう)も意識しないと継承できず、たとえ継承したところで怒りの感情は所詮はストレスで、ストレスは胃とか痛くなり、フリーラジカル(不対電子・活性炭素)になり心身を蝕む。

怒りっぽくなりたくて読書するんです。なんて言ったら、間違いなく変態ですね。図書館に行って怒りたい本を探してますなんて言ったら変人ですね。私なら岡本太郎と『美しく怒れ』と『怒らないということは、堕落』をオススメしますけど、やっぱりこれらも特殊な人が読む本です。

徒然草2.0
スポンサーリンク
シェアする
gomiryoをフォローする
ごみぶろぐ

コメント

タイトルとURLをコピーしました