私は趣味のところに「リベラルアーツ」って書いているんですが、
「趣味はリベラルアーツです」って結構なんかとらえどころがないですね。
たぶん、その手の話に詳しい人でもキョトンとしてしまいそう。
同じように、リベラルアーツが好きと言う人がいた時になんて質問していいか困りそう。
まずはジャブを放って見てどのへんの知識に明るいか?を確かめてみたいないといけないし、
言うて自分は好きであって語れるほど知識があるわけじゃあない。
西洋哲学に興味があることを伝えたいくらいのニュアンスだったがそれじゃあ堅苦しいし、最近は分析哲学とかにちょっと興味があるくらいで、ドイツ観念論の話とかを年配の方とかに嬉々として語られると、まったく分からないわけでも興味がないわけでもないけれど、微妙な気持ちになる。まあ、昭和の時代のリベラルアーツというか思想って言うと、そこらへんから来ている政治思想ってことになるから致し方ないんでしょうけれど。
リベラルアーツの語源は自由七科で原題では一般教養?
リベラルアーツの語源は古代ギリシャの自由七科である。
ようはその時代の(奴隷ではない)自由人が学ぶ色んな学問のこと。
文法学、修辞学、論理学、数学、音楽、幾何学、天文学…のことだけど、
内容はまあどうでもよくて、その時代の大人が生きていくために必要な主だった知識のことだろう。
現代では単に一般教養のことをさすが…この一般教養って言葉なんかピンとこないよね。
現代を自由に生き抜くための必須知識なのでサバイバルフィロソフィアみたいな、いや英語を英語にし直してもダメか~(汗)私はセンスないから名前つけられないけれど(苦笑)なんかもっとこうカシっとしたかっこいい感じの響きが欲しいよね。
一般教養ってなんか…ぼやけている気がする
リベラルアーツの定義ってそもそも多義的で定まっていない
むしろ、現代の世にいうリベラルアーツが示す範囲は、非常に広い気がする。
まず、リベラルアーツの定義が定まっていない。
現代的にリベラルアーツは大別すると、2種類の意味で使われることがある気がしている。
1つは、先にも言ったとおりで「一般教養」という意味で使われる。
大学のリベラルアーツ学科とかで学ぶ内容のことを指す。ようは公務員試験みたいな内容。
2つは、思想や哲学や宗教や歴史(特に現代史に至るまでの部分)の意味で使われる。
強いて言えば古代の天文学なんか含む学問体系のことを指して言うこともあるのかもしれないが、まず一般的に現代で語られているのはこの1か2のいずれかでは。
ちがう?
生きていく上でリベラルアーツって必要だっけ問題
じゃあ、リベラルアーツなるものがないと、
私達は生活に支障を来すか?と言われると…これって限りなく微妙だと思う。
リベラルアーツの書籍には仰々しいことが書かれているのだが、
じゃあ、政治家に騙されないとか、新興宗教の胡散臭さに騙されないとか、海外の人と交渉ができるとか、なんか色々あるかもしれませんが…
まあようは自由に自分で考えて主体的に考えて行動できるための判断材料を、リベラルアーツを修めることで可能になるかと言われれば可能になると言えるのかもしれない。でそれが最大のメリットなのだけど、別にそういったメリットがあるからといって私自身はリベラルアーツに興味があるわけではないんだよね…少なくとも私の場合は。
大学の教授とかたぶんリベラルアーツなるものに興味がある人は、あと付けでメリットをそう述べているだけだ。
はっきり言ってしまえば、本人の原体験に根ざされたなんらかの知識欲によってそれらを求めているだけにすぎない。べつにリベラルアーツにかぎらず学問ってそういうところがあるよね。必要な人には必要、不要な人というか興味がない人には興味がないこと。
…結論がひどいが、リベラルアーツは興味がない人には興味がない話でございます。以上。
補足(1)リベラルアーツのリベラルって政治リベラルとなんか関係あるの?
リベラルアーツのリベラルってなんなん?
そんな話を振られたことがあるので、言っておくと…ある!
てか言葉としては同じ意味。日本語で言えば…
リベラル=自由 アーツ=技術
リベラルな人であるためのスキルなんだよ。
というわけで、リベラルアーツについて回答できるようになっておこうということで、とりあえず自分の言葉でまとめてみました。おわり。
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