戯言。モンキーピーク(monkey peak)を見ているが…何故かこの話とても気になる。

徒然草2.0

ネタバレあり。

製薬会社の社員御一行40名がレクリエーションの一環で登山をしていたら、

突如現れた巨大猿に次々とやられて行くという戦慄のサバイバルホラー漫画。

何が面白いか?と聞かれると説明が難しいし、

ストーリーが上手いかというと正直そうでもなくて、

色々とあれ?と思うところがないこともないが…

電子書籍化も意識しているのだろうか。

文章が少なくスラスラ読めて緊迫感が途切れないのがすごいいい。

次の展開が気になってしまう!そういう意味ではかなり個人的にツボに入った作品だった。

忘れた頃に読み直しても面白い。

たくさん人が居てバトルロワイヤルするのきらいじゃないよ。

以前にだいぶいいところまで読んだが、誰が犯人なのか?心残りになっていた。

不明のまま読まず終いだったのを思い出して、初めから読み直した。

…ということを何回かやっている。

今回やっと読み終えることができました。

そのせいで頭にひっかかっていただけかもしれないが。でも面白いよモンキーピーク。

真犯人は…主人公の早乙女と近い存在なのに、

ほとんど心理描写が書かれていないあまりピンチに陥っていない人が明らかに怪しいわけで、

ああ、やっぱりなのか…と思ったが。

最後のほうはそれ意外にも結構意外な展開だった。てか、真犯人がどうかって結構どうでもいい。

そういう意外性よりも締めが重要です。

やっぱり、一番興味深いオトコは、法務部で筋肉の塊の頼れる安斎さん。

絶対正義を掲げるリーダーシップを発揮するが危なっかしさと表裏一体。

最後は絶対正義を貫いて死ぬキャラだと思っていたのに裏切られた。

というわけで、巨猿以上に巨猿な存在になり果てた安斎さんに、個人的にMVPを与えたい。

2位は遠野くん。経理の佐藤さんにメガネを外されたら、意外や意外できらきらの大きな瞳でかわいい子でギャップ萌え。最初から死亡フラグは立っていたが、案の定。ただし覚醒はした。お手製の爆弾で「理系をなめんな!」の掛け声と共に火の中を突っ込んで巨大猿に体当たりの爆死を決行。最期は理系の矜持を見せてくれました。エンディングは主人公の早乙女に佐藤さんを持っていかれただけの悲劇のヒーロー。てか佐藤さんが生き残ったのが意外だ。

3位は岡島くん…だっけ?。自分の体重を活かして巨大猿へ決死のダイブした人。遠野くんもだが、人間としての晴れ晴れしい死に方をした人があまり出ない。臆病者が勇気を振り絞って仲間のために死ぬシーンは語り部としては忘れちゃいけない。逆にゲスさはすべて安斎さんがかっさらっちゃったので、氷室とか飯塚とか田中とかどうしょうもない人はいっぱいいたけど目立たなかった。飯塚に駒として使われていた藤柴の方が人間の弱い部分そのままって感じで個人的にはある意味で目立っていたように見えた。

とまあ気になった人を挙げたが人間の心理描写は結構淡白だが、その淡白さが個人的にはよかったのかもしれない。変に恋愛模様をゴテゴテ書かれると読んでいる私が冷めてくるので、そういうのが少ないしメインじゃないのが、個人的にサバイバルホラーに求める重要な要素かもしれない。例えば『ドラゴンヘッド』は何が描きたかったサバイバルホラーなのか思い出せない。10代向けではあるのだろうが…この年になってくると、サバイバルホラーにラブやセクシーは皆無でいい(汗)。もっといえばグロ描写に頑張らなくて良い。宗教とか犯人の狂人さなんかを絡めてくると、とたんリアリティがなくなってゲンナリするがw,モンキーピークにはそういう要素が無くて、純粋に巨大猿の脅威と追い詰められた人間がとる行動のドタバタに重きをおいてリアルに描いていた。リビングデッドシリーズにたテイストが自分にはあっているのだろう。

…というわけで第一部、とてもおもしろかった。

…これとは別に、モンキーサークルというエピソードとモンキーピークThe rockという第二部があるらしいが、これも機会があればチェックしたい。

徒然草2.0
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