戯言。ウォーキング・デッド4ー8まで見た。総督という、もう一人の主人公。

徒然草2.0

ネタバレあり。

ウォーキング・デッドのシーズン4に入ってからというもの、リックたちに爆発的に見知らぬメンバーが増え、その人たちがインフルエンザの集団感染がはじまりってバタバタ死んでいく…という、なんだか張りのない話になってしまったなー…と思って…ずっと見るのを放置をしていました。が、途中で放棄するのはよくないよなーてことで見ています。

ウォーキング・デッドを総括すると…シーズン1は放浪。シーズン2は農場。シーズン3は総督とリック達の戦い…で、次が気になる展開だったのに…てか総督ってどこ行ったんだっけ?て思っていたらシーズン4の中盤でやっと出てきたものの…腑抜けになっていた。

…だが…また妻と娘だと思える人達と出会って自分?を取り戻したらしい。もう2度と娘を失わないためにも、冷酷なボスとしてまた住人を率いて、リック対してのリベンジマッチを仕掛けるのか?。ある意味で現時点でもうひとりの主人公になっている。

…この総督という野郎、ある意味すごい人物です。

前回もだが、ゾンビになった娘を生き返らせようと必死だった。

総督は野望があるとか狡猾とか冷徹とか、そういうのはあくまで彼のオマケの性質でしかないのだろう…ということがはっきりした。

総督のイデオロギーというかコンプレックスというか…それはただ1つ娘至上主義者に収斂されんじゃん?シーズン3までは、そこまで娘の復活に執着しておらず、町を運営するための独裁者って顔だったし、ゾンビの首をホルマリンに漬けにして眺めるのが好きなサイコパスな一面があったが、シーズン4のせいでドーターコンプレックス野郎にしか見えなくなってしまった。。彼にとっては、自分が築き上げてきた町だって娘の復活を前提にした手段に過ぎなかったのだ。つまるところ彼は娘が復活した時にいつもどおりに彼女が暮らせる世界を擬似的にでもいいから創り出そうとしていたのだろう。自分が作った町に住む住民1人1人なんてクソ喰らえだと思っており、かほども彼らの生命が重要だ…などと思っていない。仲間は基本的に恐怖で支配するものだと信じている。一応、前の町のナンバー2だった黒人の男をゾンビに食わせて息の根を止める時は「すまない、こうするしかない」とは言っていたので、積極的に仲間の生命を奪う気はなかったのかもしれないが、自分の娘のためなら他人の生命を奪うことをいとわないという徹底した娘主義スタンス。

また、女/女房の為に…という気もまったくとは言わないものの「女房<娘」という式は一度も崩れない。アンドレアは限りなくただのオマケでしかなかった。ただただ総督は娘のためなら何でもするという男。君(娘)の復活のためならば何でもできる!それが総督なのだ…しかも2度めの「娘のため」の人生を歩むということでメンタルが復活した。

かなり個性的なイケメン/カリスマだと言える…もうこの人は娘なしには生きられない男なのだろう。同じように娘がいる親としてすごい共感できる(たぶん

逆に言うとリックは、影が薄い…薄すぎる。こころなしか、髪の毛も薄い気がする…。

この人は、一体なんのために生きているのか分からない(苦笑)。一応、娘がいるし”まっとうさ”に従って生きているリーダーであるが、別に娘のためにがんばるぞー!って感じは一切ない。息子は独り立ちしたし、嫁は亡くなったし、特別なにか信条があるわけじゃない。どう考えてもズレていることを言うときもある、色んな意味で生まれつき腑抜けな感じがする。言ってしまえば平凡なんです。てかただの警察官上がりなんだから当たり前なんだけど。野生児ダリルが一番全う見えるというのはどうなんでしょうか…とりあえずリックは本編の主人公ってことで、(視聴者に人気の)ダリルはじめとして誰もが認めるリーダーではあるのだけど、それ以上でもそれ以下でもない。リックの娘は影が薄い…ハーシェルの娘に育児を任せ後は知らん顔(苦笑)妻第一主義の男ではあるが…もうお亡くなりになってもいいのではないかな。なんて思ってしまう。中身がからっぽ。

タイリースという黒人男との折り合いがつかないという理由で初めからいたキャロル女老戦士を追い出す理由が「人を殺したから」という…しかもゾンビになる寸前の人間を殺したんだから。ダリルの言う通りにタイリースを説得すればいいだけ。…そののほうが、ずっとまっとうな判断じゃないですか。

リックは色々とトンチンカン野郎だ。

徒然草2.0
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