ネタバレあり。
メルシー、ダントン…優美なフランス語を勉強したくなる。
…ところが、2024年のパリオリンピックの開会式でマリー・アントワネットの生首が登場、「優美なおフランス」という私たちのイメージが壊れてしまった。フランスの歴史の血生臭さと、現代のフランス国民の歴史認識に不快感を覚えたが…その不快感の正体ってなんざます?と言われると知識がなくて説明できない。
高校の時にサヨクティーチャーからフランス革命について詳しく教えてもらったつもりでいたが、いまいち覚えていない。あとミュージカル映画のレ・ミゼラブルを見ていたせいだろう。フランス革命には市民革命に対しては、わりといいイメージがある。でも、少し調べてみるとフランス革命(バスティーユ監獄の襲撃からナポレオン戴冠まで)ほとんどの国民にとっては悲劇でしかなかったようだ。王党派の国民が各地で暴動を起こしている。なお、レ・ミゼラブルで描かれた暴動は6月の暴動という小競り合いでフランス革命のほんの一出来事でしかない。フランス革命を歴史的に評価できる出来事か?調べていると、”かなり微妙”であるということが分かる。王政廃止と人権宣言が行われたが、持たざるものが更に貧しくなっただけ。
このあたりを正確に今からさっくり学ぶとしたら、創作から学んで史実を固めたほうが頭に入りやすいのでは?と思っています…ということで、ベルサイユのばらをまだ読んでいなかったので読もうと思ったのだが、Xを見ていたら『ラ・セーヌの星』が名作だと聞いた。あ、仮面ヒーロー好きとしてはこれは見逃せないと直感して、ネットで分かる範囲の情報を集めてみた。
TSUTAYAでDVDを借りる方法があるようだが、サブスク契約でアニメ全編を見る方法は見つけられなかった。コストはかけられないな(汗)。Amazonの書籍読み放題(Unlimited)にあった全3巻のうち2巻とYoutubeで最終話といくつかの話が見られるので、話の大筋は理解したが…できればフルでみたい作品だ。
話のあらすじは、花屋のシモーヌが実はマリー・アントワネットの妹という設定。本人も知らずして仮面騎士「ラ・セーヌの星」に扮して戦っている。シモーヌは貴族社会へ戻るも話はニ転、三転して目まぐるしく立ち位置が変わり、シモーヌ視点でもかなり悲劇が多い。貴族や議員の至らなさが目に着く。立場に関係なく弱者の味方をする活劇は最後まで目が話せない。
最後はマリー・アントワネットの子どもシャルルとテレジアを救う。(マリー・アントワネットはシモーヌの救出を断り、王族の誇りを守るため断頭台へ上がる)王族や貴族を完全に否定しているわけでもなく、かなり政治的にもバランスがいいストーリーになっている。
あと、個人的にはロマノフ王朝の最期をラ・セーヌの星的な仮面ヒーロー活劇にしたら面白いのでは?と思ったが、そもそもロシア革命についてちゃんと勉強していない。ディズニー映画のアナスタシアっぽい感じで、アナスタシアの異母姉が、クズ貴族とラスプーチンと戦う的なやつ。
コメント