アダム・スミスは経済学の父と言われているが、
この人自身は別に経済学を研究していたわけではなくて、道徳とか啓蒙というものを研究していた人であるらしい。主著に倫理学の本として『道徳感情論』があり経済学の『国富論』がある。
あとは神の見えざる手というフレーズが有名であるが、とても有名であるにも関わらず、道徳感情論や国富論に1回しか登場していないし、また見えざる手と表現しているだけで、それが「神」の手であることは書いていないという。
経済学の父としての名前だけが独り歩きしているだけで、最低この2冊の本ぐらいを読まないとアダム・スミスが言いたいことの本質がつかめないのではないか?と思っているので引続き色々と読みすすめてみたい。
ちなみに、アダム・スミスはハスチンとヒュームの哲学に多大な影響をうけているという。ヒュームはしっていたがハスチンは知らなかった。
荒涼たる資本主義経済が啓蒙の道に通じるなんて、現代を生きる私からするとそれだけで眉唾ものなのですが、とはいえこの現実(資本主義経済)を受けれて理想的な状態へもっていきたい。そんな考えを持っているひとが現代の日本では増えているのかもしれない。
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