戯言。『ベルグソン思想の現在』を読んだ感想…日本の研究者が対談した本。いまいち。

徒然草2.0

興味がないわけではないがあまり興味がない。なぜなら主要な著書を1つも読んだことがない。だけど、気になってこの手の本をとるくらいにか興味がある。そういう哲学者がいくにんもいるが、アンリ・ベルグソンもそのひとり。

…どうも言っていることが難しそうで、とらえどころのない哲学者の代表例ではないかと個人的に思っている、アンリ・ベルグソンについて。なんとなく図書館で借りてきた。

日本のベルグソン研究者の対談や解説を通してベルグソンに興味を持つように仕向けられるのだが…「ベルグソン好き」ってどうしてこうはっきり分かれるんだろう。

ニーチェ好きみたいな日本人ってあんまりいないじゃないですか。いや、そんなこというと「俺はニーチェが好き」って日本人はいると思うんですが、だいたい日本人はニーチェが好きだと思うんですよね。

ニーチェは破戒僧的でロックじゃん。だから「ニーチェ好き」って言われてもそれは「日本人は米が好き」くらいの好きで語るまでもないしあまり意味がない。親鸞が好きとかウィトゲンシュタインが好きと言っているくらい中身がないというか。

ニーチェの全作品を読んでいる猛者がそこらへんにごろごろしているわけではなく、ニーチェ先生とせいぜい善悪の彼岸とかツァラトゥストラはこう語ったを読んで「ちゅきv」って言っているだけ。あ、あたしのことか。

でもアンリ・ベルクソンが好きの場合はたぶん違って、この哲学者が好きとか言う人はたぶん原典にちゃんとあたっているんじゃないか?偏見というか思い込みかもしれないが。

…というわけで思い込みのまま彼の主著を読むべきだとそうそう悟ることにあいなった。やっぱり他人が好き好きと対談しているの聞いても「ふーん」という愛想のない返信しかできず、自分も読んでみなくっちゃ!としか思わなかった。そう思わせて本を読ませるきっかけを与えてくれた本としてはよかったのかも。この本のターゲットは若者らしいし。。

ベルグソンの主著は4つあり『時間と自由』『物質と記憶』『創造的進化』『道徳と宗教の二源泉』だそうだ。少し前に橙色の本が発売されたが…図書館で手に取り。とても格闘する気にはなれなかった。

とりあえず、ドゥルーズの本とか茂木健一郎の駄文を読んで「うん、わかったような、わからなかったような」となっているのをどうにか克服したいという表現が正しいかわからないが、ベルグソンが好きと言えるようになりたいという思いはあるのだが。。。

ただし優先順位は低い。

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