あんまり詳細には読んでないけど…なぜなら図書館で借りてみたら、とても分厚くて理論と実践が100も詰まっている大著であったから。
組織開発という分野がどのように進化してきたか?その歴史やら哲学を余すこと無く、これでもか!と書ききっている感じがしていて、書籍のタイトルは組織開発入門というより組織開発大事典とかいうような名称の方がよかったのでは?と思うほど密に内容が詰まっていました。そしてとても体系化されていてわかりやすいように思う。
もし家に本棚があったら飾りに置いておきたいかも。
それはさておき、、組織がトップダウンで管理される時代から自己組織化して個人が自立して働けるように変わってきたという本質的なことだけをしっかりおさえておいて、あとは個々に興味を持ったところから言葉をひいて活用していけば良い気がしました。
キーワード → 組織開発、チェンジ・エージェント、サーベイ・フィードバック、対話型組織開発、学習する組織、ティール組織、ビジョナリー・カンパニー、デリバリング・ハピネス、心理学的経営、ワイズカンパニー
個人的に気になったのは、哲学者の思想が組織開発の根底にはあるということ。デューイのプラグティズム「経験から内省」。フッサールの現象学「いま・ここ」。フロイドの精神分析「無意識」。…そのあたりの学問から出発したそうだ。
集団精神療法、モノレ心理劇、ゲシュタルト療法、人間関係論と経験科学、バーナード組織論を経て、Chapter2以降の話につながるという哲学や心理学の歴史と日本の組織にどう浸透していったのか?は知識として抑えていないといけない。誰かと議論をする時にお話にならない気がする。あとは自己啓発の先生?みたいな人とかと話す時に…その人の理論がどの部分を取捨選択してきたものなのか分からないと本質がつかめないことがあるきがする。
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