プロジェクトマネジメントをしているAさんが、予算と納期だけを預かって仕事していたが、やがて頓挫していました。
Aさんの予算も残っていないし、納期までに仕事を仕上げることができませんでした。
傍から見ていて失敗した理由はいろいろあるけれど、決済などの手続きをすべてAさんがやっていたことが、プロジェクトが頓挫した問題点の1つだと思っています。結局のところ仕事を預かった人には物が期日に間に合わず「横領」されたかのようにしか見えていませんでした。しばらくしてAさんは依頼者に訴えられてしまいました。
予算を売上として計上できればAさんの企業としては数字の上での社会的な信用は増えるかもしれませんが、結局のところすべての責任を追わねばならずフィーを削ってでもプロジェクトを遂行しなければならなくなります。それでトントンで済めば幸いですが、赤字になれば大損害です。信用が失墜します。また、プロジェクトマネジメントとは関係ない雑務に追われていることなどは、なんの言い訳にもなりません。
大口の顧客が面倒を嫌って丸ごと仕事をなげてきても、安易に安請負をしてはダメです。少しでもプロジェクトが破綻するリスクがあれば、予め分析&リスクテイクできていなければ、手をだすべきではないでしょう。もしくは雑務に追われる時間をよく勘案した上で請け負わねばなりません。でもそうするくらいならば、相手に協力者として噛んでもらったほうが安全です。プロジェクトマネジメントの手法や労力だけに対価を支払って貰えばよいのです。逆にそのプロジェクトで成果を上げたいならば、出資者になるぐらいの気持ちで、ライザップじゃないけれど、結果にコミットしていかないといけないのではないでしょうか。
つまり、中途半端に他人の仕事に関わると火傷をするのです。4つも5つもプロジェクトを回していると豪語するプロマネージャーはいますが、プロジェクトのクオリティや規模やその人のキャパがどれだけなのか分からないですが、もう少し数を絞ってクオリティを上げたほうがいいのでは?と思うことが多々あります。忙しいマネージャーは、それだけ売れっ子である側面もありますが、ほどよく仕事しているように見えるプロマネのほうが、長い目で見るとできる人が多い気がします。
コメント