【AP試験】同値分割と境界値分析の違い。

徒然草2.0

これまで感覚的にシステムのテストや検証をしてきたせいか「同値分割」と「境界値分析」に近いことはやっているがあまり違いを意識したことがなかったのでまとめてみる。

「同値分割」と「境界値分析」は、ブラックボックステストにおける用語であり、言葉としてはセットで使われる。ブラックボックステストとは、システムの内部構造や論理構造に着眼せずにテストすることを意味する(対義語は、ホワイトボックステストである)「同値分割」と「境界値分析」は併用されるのでセットで理解しておく必要がある。

例えば、あるパラメータの0~6のうち、2~4の値の時に処理Aが走るとする。処理Aを正常系、それ意外の場合は異常系(準異常系)とする。

この場合に同値分割をつかってグループ分けをすると、2~3を有効同値クラスといいい、0~1と4~6のグループを無効値クラスという。それぞれのグループの限界値ではな代表的な値を取り出してテストケースを作成することを同値分割(equivalence partitioning)エクイヴァレンス・パーティショニングという。equivalence=等価、partitioning=分割

同値分割の場合は、有効値クラスから3、無効値クラスから0,6を使ってテストケースを作る。

代表的な値を取り出してテストを済ませるのは、テスト時間を減らすためだがより詳細なテストを行うために各グループの限界値(グループの境界値)を使ってテストケースを作成することを限界値分析=boundary value analysisという。

限界値分析の場合は、有効クラスから2と4、無効値クラスから1,5を使ってテストケースを作る。

【補足】
※同値分割は同値分析と呼ばれることもある。
※試行回数が比較的多いという意味では(同値分割よりも限界値分析の方がテストケースの品質は高い気がするが)同値分割も限界値分析も少ないテストケースで広い範囲のテストをカバーする手法。

徒然草2.0
スポンサーリンク
シェアする
gomiryoをフォローする
ごみぶろぐ

コメント

タイトルとURLをコピーしました