- バランスシートで資産が左に、右に負債と資本/純資産を書くのは、誰かが決めたというよりは、昔の人がそう書いていたらから統一しただけ。
- 日本人が左の値を借方で右の値が貸方と名付けたがややこしくなっただけ。英語だと左がDebitで右がCreditだがこれも必ずしも資産や負債に対応しているわけではない。
- 資産は会社が実質的に所有するもので価値あるもの。
- 実質的ということは、法的に所有権がなくても所有にちかいものたとえばリースなども資産に含まれる。
- 資産は原価取得主義=資産を得た時にその値段がきまる。
- 対義語は(一般的には)時価主義で、時間とともに値段が変わるものを扱う考えかた。
- 歴史的には、原価主義があり後から時価主義でのものが付け加えられたので原則は原価主義と言われることがあるが、資産の性質や目的によって時価主義も取り入れられている。
- 資産は減価償却の対象になることがある。
- 資産は減損することがある。
- 回収可能な金額が帳簿価額を下回ったら減損処理を行う。
- 会計ルール的には現存しなければならない兆候があったときに減損を行う。
- しかし兆候があったかどうかの判断は企業に委ねられている部分もある。
- 負債とは?
- いつか返さないといけないお金
- 資本とは?
- 資産から負債をネットしたあまり。(差し引きすることを「ネットする」ということがある)
- ネット(net)差し引いた後の額=純利益
- グロス(gross)差し引く前の額
- 資本は実在しない。
- 資産から負債をネットしたあまり。(差し引きすることを「ネットする」ということがある)
⋯あ、そうか。
資本は実在しないんだ。。。
帳簿やB/Sに現れる資本はあくまで資産の覚書きに過ぎない。
世の中にある⋯というか日本の⋯簿記の教科書をはじめ、会計の本はすべて損益を中心に書かれているが、本来はというか世界のグローバルスタンダードの会計の本は貸借すなわち資産と負債(+資本)の関係によって描かれている。日本の会計の教科書は貸借ではなく損益を中心にアプローチするので分かりにくいという。資本はあくまで資産と負債額の差として扱い資産中心に会計を捉えるべき。だそうで『会計の新しい教科書』(吉成英紀)にそのことが書かれている。
コメント