投資をしない人々がもっとも勘違いしていると思うことがあります。
それは、世の中にあって値付けされるものは「日々価値が変動している」ということです。
お金も人間も…値段がつくものは”すべて”変わっています。
ドルと円という比較的安定した通貨でも、10円の幅を持って日々上がったり下がったりしています。
ドル円のチャートを見れば一目瞭然です。お財布に眠っている1万円で買えるモノの量は微量ながら変わっています。
元本保証というのは、投資において支払った現金が、額面のまま戻ってくることを保証するという取り決めですが…
現金(特に日本円)は比較的価値が安定しているものの、それでもやはり相対的に価値が変わっているのです。
日本で暮らしていれば、円でモノを買うわけですから円での価額はもちろん重要でもっとも重視すべきですが、
お金の額面だけを見て、やれ失っただの増えただのと判断することが「正確ではない」ことを知らないといけないな、と思います。
利益が出る金融資産を買うこと=利益を貰う権利を買うこと
多くの金融資産は政府が介入したりして不自然に釣り上げている可能性はあります(コロナショックで日銀がTOIPXのETFを買い3万円まで上がりましたが、本来の自然な価格に戻ってきた気がします)、市場の原理によって適当価格に落ち着くものです。
特に多くの人が自由に売り買いできる金融資産はアップダウンが激しいものの、おおよそ適当な価格に落ち着きます。だから株式って(例外はありますが)基本的にいつ買ってもいいと思います。
そして、その株式を長期的に持っておけば、だいたい得をします。可能であれば指数連動のETFの方が無用なリスクを避けられます。
日本経済のバブルの株価の頂点で買ったとしても30年かけて戻りました。TOPIXの価額の変化がずっと変化がないことや米国ドットコムのバブルで株価が戻るまでに13年掛かったことを矢面に立たせる人がいますが、配当込みであればだいたい得をしています。
時の運はあれど、買っておけばだいたい10数年後に得をするのです。
人には人生設計があるから、無闇矢鱈に投資をするな!と言う人(例えばFP)がいますが、人生設計は就活に失敗するとか結婚に失敗するとかのほうが経済損失だけ見ても大きく、投資で失敗する要因よりもずっと人生においてインパクトがあります。
…大きなおせっかいを言えば、投資に失敗してお金がないことでライフイベントが失われることよりも、そのへんを気にしたほうが人生はうまくいくんじゃないでしょうか。
極端な例を出すと…結婚式の資金300万円を株式投資するべきではありませんが、仮に夫が株式投資をして原資の30%を失って200万円になっても100万ぐらいは、ふつうの人ならば調達ができるし、その失った100万円をどうにか調達できないならば、その結婚って長い目で見て失敗すると思うんですよね。
そんな訳で、手持ちの資金をどんどん金融資産へ変えて得をしていく体質になるというか、マインドセットを持つというか、金融資産を所有することによって金融リスクに敏感になる経験とかのほうが、後で得すると思っています。
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