…というより非機能要件という言葉を使っているSEに初めて会って…ふだん別の業界用語(?)で「ヒキノウ」という言葉を用いているせいもあったのだろう。ヒキノウヨウケンってなんだろう?と考えてしまい、一時的に頭がバグってしまった。なので、意味と性格な内容をまとめておく。
非機能要件は、機能要件の対義語であり、クライアントが潜在的に思っている要件のこと。なかなか聞き出すのが困難なものを指す。もちろん、そういう情報の類があることは知っているが「非機能要件」というように言語化することがこれまであまりなかった気がする。ようはこれらを定義できない場合は単に「要件定義漏れ」であるわけで、基本的にあってはならないものとされている。とはいえ、あらゆる業界の常識をSEが事前に知ることは困難だし、常識の非常識を常識的に用いている組織もありヒアリングは困難を極めることも少なくない。顧客にとって当たり前過ぎることは話題にすらならないことがあるが。。。概ね、ここにある項目に集約されるような気がする。細かく分けるとIPAの定義には230もあるらしいが、この6つさえ抑えておけば及第点がとれるし、この6つの本質を取りこぼしていなければ、問題ないのではないでしょうか。
(英語は適当)、可用性(Availability)、パフォーマンスならびに拡張性(scalability)、メンテナンス性・保守運用性、ユーザビリティ、効果目標(goal setting)、技術・環境要件(Technical-Environmental requirements)と規制要件(Regulatory requirements)
おおむね、システムをつくるにあたってシステムエンジニアが顧客と合意形成を行っておくべき項目かなと思いますが、明確に数値目標を立てておいても認識のズレがありがちなところもあるので、体系的に頭にいれておいてチェック項目とすれば大きな事故が減らせるかもしれない。
(追記 2022/02/01) 「品質要件」「技術要件」「セキュリティ」「運用・操作要件」「移行要件」「環境対策」などが非機能要件として扱われる。例えば、「システム監視におけるサイクル」や「障害発生時の復旧作業」は「品質要件」なので非機能要件となる。参考:https://www.itpassportsiken.com/ipkakomon.php
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