山崎まさよし / One more time,One more chanceの歌詞。
この歌について。多くの人はどう解釈しているのだろうか?というのがふと気になる。
個人的には「明け方の桜木町で君を探している」というフレーズのところでスイッチが入る感じがするのだが。
急に桜木町という知っている地名が出てくるからだ。山崎まさよしがなんでこんな歌詞にしたのか、
本人の口から聞くのが真実なのかもしれないが…山崎まさよしが上京して住んだ街として思い入れがあるらしい。
そんな桜木町だが、みなとみらいにつながる近未来的な新しい街へのゲート(入り口でもあり出口でもある)と同時に、
今は高層ビルが立ち並び違う印象かもしれないが…だだっ広く何もない空白地帯だからと思う。
基本的に、なんもない。
これが…”元町・中華街”や”伊勢佐木町”で君の姿を探していたら、なんだかつまらない歌になるだろう。
君と未来に向かって進む街だと思っていたのに、未だ何もないところに佇んでいる自分、
というのがくっきり描かれる。
何もない桜木町こそが「僕たちの前にはいまだ巨大すぎる人生が、茫漠とした時間がどうしようもなく横たわっていた」を表す背景として、
どんぴしゃに映える気がする。桜木町駅での曇天を、下から見上げている自分を思い出す。
空もビルも自分の来ている服もみんな同じ灰色だ。
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