なんの根拠もなく書いていますし、私は松下幸之助ファンと呼べるほどの人間ではないのですが(と初めに断っておきますが)、
松下幸之助は、自身が成功した理由について「貧乏だったこと・学歴がなかったこと・体が弱かったこと」と語ったそうです。
…はっきり言ってこれは、これは嘘だと思います。
いや、まちがいなく嘘だ!と言いたいわけではなくて、社会的弱者の条件に当てはまる人の耳に聞き心地がいいようにアレンジンされているので、なんとも違和感があると言いたい。
松下幸之助が成功したのは「根拠のない自信」である、ここまでは合っていますが、3つの理由はたんなる環境に過ぎないので成功理由ではない。
論点というか対象とするものがズレています(汗)だから、(個人的感想に過ぎませんが)「違う」という気がしています。松下幸之助は体(てい)の良い嘘をついたんだと私は思っています。この3つで成功するのならば、世の中は成功者だらけになってしまいます。
繰り返しますが…これは松下幸之助が成功した間接的な条件・環境に過ぎないのです。
じゃあ、松下幸之助が成功したのはなぜか?「根拠のない自信」があったことまでは合っていると言いました。松下幸之助は単純に…私の言葉で言えば「ぼくは生まれがいいはずなのに、なぜ貧乏で丁稚奉公に出されなければならないのかなあ?」みたいなふうに考えていたようです。
そういった疑念・原体験が松下幸之助には根付いていました。彼の成功理由の一因はこれに尽きると思います。俺は成功者になるように運命づけられているのになぜ上手く行っていないのか?という考えがあったからハングリー精神を失わなかった(失う理由がなかった)…とでも言えばいいでしょう。ですから、単純に貧乏な人とか体が弱い人とか学歴がないからといって、松下幸之助みたいな成功者には成れるわけではないのです。
自己啓発的な取り組みが好きな人には、私の言葉はまったく届かないでしょうが、私が出した結論は上記の通りです(汗)
しかし、強いて言えば根本の部分「なぜ自分は成功するはずなのに成功していないのだろうか?」という、無意識レベルの価値観の変更がリプレイス可能な出来事があるのならば、それが行動力や魅力や運を引きつける成功へのエネルギーに成りうるかもしれない…ということは否定しません。
その場合、貧乏、低学歴、心身が軟弱であることはあまり問題にはならない、ということは言えるのかもしれません。
私が言っていることは伝わらないと思うし、松下幸之助の3つの成功条件と何が違うのか?と思われるかもしれませんが、そもそも本質的な部分を捉え間違えている時点で「危うい」と感じたので、それとなく言語化してみた次第です。
松下幸之助は結構論点ずらしした言い回しをするという印象が強いので、もっと仔細に彼の言い分を読んでいくと面白い。(危ういと思う例を言えば)松下幸之助の考えを誤解すると、貧乏人に対して松下幸之助の思想を盾にして「あなたは成功の理由がある」とか言ったりするんで…それは違うんだよって言いたいわけです。
自分はなぜ成功しないのか不思議でしょうがないと思えるようになったらしめたもの
(2022/01/23に追記)
で、ここからが本題ですが…
ポジティブに成功哲学的に捉えれば「自分は成功するはずだ」と思い込めたらしめたもの。
もっと言えば「成功しないわけがない」「成功しないのはおかしい」と思えたら、もう成功するためになんでもしちゃう人間になるはずです。自己啓発本が好きな人はおそらく、そういった境地にたどり着いていない人がほとんどですが…そういった強い思い込みを持つ大切さを、松下幸之助の著作から読み取って自分の意識の深いところにインストールすることに成功したのなら、もしかしたら松下幸之助レベルとは言わないまでも「成功」に一歩近づけるのかもしれません。
以上。
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