特になし…ってことはないのだけど、予定調和的に想像できる話だったので。コーネリアスとジーラの子・シーザーの物語。
メモ
- 犬と猫が死滅し、猿が人間のペットとして飼われるようになった。
- やがて猿は愛玩動物から奴隷のようにこき使われる生き物になった。
- サーカス団のアーマンドにかくまわれて成長した知能を持った猿・シーザー。
- 思わずシーザーが喋った嫌疑をそらすために警察に捕まったアーマンドは自供を迫られて自殺。
- アーマンドの死を知ったシーザーは怒り心頭!猿による革命を密かに計画
- 猿VS人間…猿の勝利!
感想
・シーザーの人間に対する戦い…途中まで退屈だったが、黒人のマクドナルドさんが好意的なのは意外だった。黒人であるがゆえに権利を獲得する革命ために、血を流さなければならないこともまた、立場的に理解ができるというのはなんだか微妙だったけど、これはうまい話のつくりだと思った。
・市長が最後に語ったこと「人間は猿の祖先だから、自分の中の野蛮を憎む…ゆえに猿を奴隷にするのだ」みたいな話にどれだけ実があるのか謎だが、猿と人間の戦いは、猿からしても乗り越えなければならない試練なのである。猿が文明を気づく時に人間の野蛮を非難するが、猿もまたその野蛮によって滅びることになるのだから。シーザーは人間を滅ぼすのではなく、支配することを選択する。女の涙によって殺さない選択をしたシーザー…っていうのもなんだか個人的には微妙なんですが。。
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