投資のすすめ。やっています詐欺のユーグレナ

徒然草2.0

私達は「水に感謝の言葉をかけたら良い結晶ができる」とか「クロレラをのんだら癌が消える」とかいうことに、どうして騙されるのだろうか?

そんなもの「非科学じゃないですか」と言われればそれまでなのだが、最近では理研がSTAP細胞詐欺とかやっているじゃないですか。

“権威”があるからって、実(じつ)があるとは限らないわけです。

エセ科学とSTAP細胞詐欺を可能性を追求する研究と同一視するのはおかしいのかもしれませんが、一般人(パンピー)にはそれが似非か本物か区別できるものではないので、いかにそれらとお付き合いするか?が大切です…なんてことを考えています。

まあ別に、現代の科学では思った通りの結果を得ることが不可能そうに思えることでも、可能性を探る科学実験すべてを嘲笑して否定するつもりはありません。水が感謝の言葉に反応するような性質があるのかもしれません。ちょっと極端かもしれませんが…むしろ「がんがんお金かけていけばいい」と思うけれど、でも「ユーグレナって投資家としてありなのか?」というのが最近よく思うところです。そこのところを、もう少し私の足りない頭で掘り下げて考えてみたいと思います。

…ちなみに、私は血液検査を善玉コレステロールと尿酸値が高いので、何の効果があるかわからないけど東大の偉い先生がつくったという理由だけで、ヤクルトやら様々な乳酸菌飲料を飲んでいます。東大=すごい大学という思い込んでいます。東大ブランドって日本国民の心には響きますよね。日本で色んな意味で一番の大学という代名詞ですからね。

ユーグレナも東大の偉い人がやっている会社なので、それだけで聞きかじった限り「すごい会社」のイメージがあります。

ですが、高卒の私があまり偉そうに言えないけれど、若い人をNo3(CFO)に据えるとか、やっている時点でユーグレナは「やっています詐欺」なんだと思っています(ヤクルトはそんなことしていない)。

株式会社ユーグレナ | Euglena Co.,Ltd. | 公式企業情報
株式会社ユーグレナは、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)等を活用し食品や化粧品の販売、バイオ燃料の開発・製造を行っているバイオテクノロジー企業です。

もちろん、藻燃料や藻食品がスタンダード(ふつーという意味)になる未来は、可能性としては0じゃないんだと思います。

…0じゃないけど、化石燃料もバイオマスやメタンハイドレートなどもあれば、他に色々と方法論があるなかで「藻燃料がベスト」かって言われると首をかしげざるをえないのが今の状況ではないのですか。

…それを若者と一緒にサスティナブルなピカピカの未来をつくるってやり方で推すのは、未来がどうなろうとも眉唾で関わったほうがいい案件な気がしています。このユーグレナの東大博士はとても人がいいらしいのだけれど…少なくとも投資はしたくないという印象です。(人がいいからスポンサーが付くって、栗城史多と一緒で最後は破滅(なんて言っちゃいけないけど)に行き着くしかないのでは)ちょっと調べてみると藻類を使った燃料研究は他の大手企業でもふつうにやっていますし、そんなに藻関係の企業を投資家として狙うなら、そういった会社を選んだほうがたぶん無難な気がします。

ミドリムシはクロロフィルを持ちながら鞭毛で動くことができる特殊な生物かもしれないけれど、培養して燃料や食品として利用する側からすればそれはどうでもいいし、それなら乾燥に強く宇宙に行っても死なないクマムシの方が単純に生き物としてスーパーサイヤ人級な存在じゃないですか…それに理科少年的な立場から言えば、ケンミジンコやゾウリムシの方が大きいから肉眼で確認できるので愛着が湧くわけだけど(偏見)、なんでよりによって「ミドリムシなの?」という疑問しかありません。ミドリムシは、オンリーワンであってもナンバーワンにはならない微生物というのが個人的な感想です(苦笑)。

いや、ミドリムシも池から採取してきて探したことはもちろんありますが。端的に藻類が「ミドリムシ」でなければならない優位性が1つも見当たらないんですよね。だったら藻類全般を研究すればいいのでは?よりによって、なんでミドリムシだけ…なんでしょうか?この部分を明確に語っているメディア記事(もしくはユーグレナ社が提供している資料)などで読んだことがありません。つまり、ユーグレナである優位性は「特に無い」んだと思います。

なので個人的な結論は…ユーグレナに投資する行為は、アムウェイをやるようなもの。

アムウェイで富豪になる人もいるが、ほとんどは養分にされる。ミドリムシに人生をかけるの?研究者としてそれは悪くないかもしれないけど、他の藻でもいいじゃん。ボルボックスでもミカヅキモでもいいじゃんて言われて、ユーグレナじゃないとダメなの!って言えることが何もありません。アムウェイ製品でもいいかもしれないけれど、アムウェイ製品でなくてもいい。ユーグレナであってもいいけど、ユーグレナでなくてもいい…って言われて返す返答がない。これが極めて危ないな‥さぎ臭いなぁと私が思う最大のポイントです。

…というわけで(いい意味で)ユーグレナがオール詐欺だと言い切れる日本人が、はやく増えてくれることを切に願います。そして、本当に価値があるものだったとしても、詐欺だと言われているところから逆転していくパフォーマンスをとったほうが”評価される”でしょう。ぜひ覆してください(超上から目線ですみません)。しかし、ユーグレナが成功している未来はおそらく、ユーグレナ意外の藻類の新燃料や新食品も存在している未来でしか無い以上、ユーグレナの先行優位性はあまりない。だから投資をする意味はまったく無いと言っていい。

【追伸】(2020/11/24)この記事に「ユーグレナ インチキ」とかいうキーワードで入ってくる人がいるので…そういえばヤマモトイチロウ氏も言及しているんですね「ユーグレナのミドリムシ量産でバイオジェットとかの話はインチキなのではないか」最近流行っているクラウドファンディングもインチキの温床でいったいぜんたいおかしな投資市場ですねー。

【追伸】(2021/11/12)文章がとても読みにくかったので、文章の意味を変えずに言葉を補いました。

徒然草2.0
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コメント

  1. 植物学者 より:

    とある大学で生物の研究をしている研究者(教員)です。この文章が書かれてかなり時間がたっていますが、内容がすばらしいのでコメントさせていただきました。ユーグレナの口車に乗ってしまうNEDO、マスコミ、消費者を見ていて、日本の科学リテラシーの低さを嘆いています。彼らのブランド力の一つが、「東大発」ということでしょう。東大の学長もユーグレナを評価し、入学式で称賛していたのが残念でなりません。東大の学長ですら、ユーグレナに騙されてしまうのかと。私たちの業界では、学歴で判断しません。何故なら、博士号を東大・京大でとることはごくごく普通だからです。では、私たちは何で評価するかといいうと、論文です。彼らはまともな論文を書いたことがありません。ですので、私たちから見れば、ただの素人集団です。もし彼らが、まともな科学的思考力を有しているなら、科学より金が好きだから、一般の消費者にターゲットを絞ったのでしょう。
    この記事をきっかけに、このブログを知りましたが、今後とも拝見させていただきます。

  2. gomiryo より:

    > 植物学者様

    雑な文章で読みにくくてすみません。

    こんど、少し主旨を変えずに読みやすいように手をいれていこうと思いますが…

    専門の研究者から見て、本質的に内容が外れていないようならば安心をいたしました^^

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