戯言。ウォーキング・デッドのシーズン7前半を見た感想。

徒然草2.0

ネタバレあり。

多勢に無勢。救世主という集団のニーガンという男に服従することになったリックたち(救世主=ニーガンということなのかもしれないが)アレクサンドリア村の御一行様。

高田純次に似たニーガンという男…というか高田純次でいいか。もっと早くお亡くなりになると思っていたエイブラハムがお亡くなりになってしまった…。そして、まさかのグレンがお亡くなりに。しかも高田純次が”ルシール”と名付けた鉄条網を巻いた細身のバッドで頭部を叩かれるという、とても胸糞悪いヤられ方…だった。眼球が飛び出ていたのがリアル。ニコラスと一緒に死んだほうがマシだったんじゃーないか。

ただ、ある意味やっとこの手のジョージ・A・ロメロのゾンビ映画シリーズに期待していた(?)グロテスクかつ絶望的な人間ドラマになってきた気もしている。見ているだけでうつ病になるような、重苦しさがこの映画には合っているのではないか。そういった要素がこれまで無かったわけではないが、あーやはり、こうでなければ。

…リックがリーダシップをとり続けるだけの陳腐な英雄活劇だったら、私がここまで見続けている理由はない。

…どうやら独裁者の高田純次は純悪であるが、物分りがいいやつで通っているらしい。

リックの留守を狙ってリーダに昇格させろ!と迫ったスペンサーを、すぐに”クソ野郎”と見抜いてナイフでひと刺しするあたり…クソにはけして容赦しない”美学”みたいなものを一応は持ち合わせている。

一方でカールなんぞは、救世主メンバーを2人も殺しているのに、高田純次に気に入られたためか無償で済んでお家にまで送り届けられた面倒見のいいおじさんじゃないか。ダリルも高田純次に気に入られて無償で収監していた。ドワイトと同様に従順な犬に育てられるという確信があったのだろう。この高田純次には、理不尽で贔屓なところがあるようで、かなり筋が通っている気もする。人を選ぶ人であるらしい。弾丸を製造したユージーンを自分の基地に連れ帰ることにしたのも、すぐに”使えるから”と判断したのならば極めて合理的な判断をしている。一歩間違えれば自分が撃ち殺されていた場面からの頭の切り替えが早い。ある意味で、すごいキレ者だ。さすが高田純次と言ったところか。

ただ、リックがヒルトップのジーザスや王国?のエゼキエル王やBOATなどの別共同体と連合軍を結成し、救世主を倒そうとしていることを見抜けていないので、だいぶ落ち度があるということにはなる。一体どうなるのやら?やはり恐怖政治は長くは続かないんだなあ。誰かが暴発すれば終わりだからな…。


 

そういえばかなり脇役ではあるのだが…キャロルが戦えなくなった一番の理由は、社長秘書かなにかをやっていたニーガンの女性リーダを殺さざるを得なかったからだ。なんだかそのニーガンの女性は、私にとってもすごい印象深く記憶されている。その人は、社長秘書をやりつつ、毎日のように自己啓発の音声を聞いては、自分を奮い立たせていたそうだ。武器庫を占領した後のリックを翻弄していたし的確な判断をしていた。彼女の唯一の敗因はキャロルの演技を見抜けなかったことだ。キャロルと同様にたくさんのゾンビと人間を葬り去る過程で、死なないために果敢に戦っていた。飄々とした人間が多く現実離れした世の中で弱さを克服し強く生きていたが最後は無残に死んだところに、どうしても感情移入してしまうところがある(苦笑)。キャロルもDVの日々を乗り越え環境に順応して最強の戦士になったが…自分に似た人間にあって何かが壊れてしまった。誰かを守るためには誰かを殺さないといけない…そうだが、もっと事情は複雑ではないのだろうか???と勝手に私は思っている。 何のために戦っているのか?生きるためだが戦えばいつかは死ぬのだ。ああ、救いのない命!

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