【戯言】銀河英雄伝説(旧アニメ)の本伝を見終わった感想

徒然草2.0
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ネタバレあり…昔の作品なので、ネタバレもくそもないですが…。

地球教徒のボスがお亡くなりになりになり、ラインハルトは病死…銀河帝国は立憲君主制であるが議会制民主主義が取り入れられるようになり…自由惑星同盟が大切にしていた思想が反映されるようになった…ということで一応はめでたしめでたし、なのだろうか?

個人的にはルビンスキーが興味深い男だったのだけど…ラインハルトと同じく病死だった。とても、あっけなかった。これについても、一応の決着がついた感じはするけど、なんかなぁ…。

ユリアンはヤンの意思を引き継いで、無事に話が終わってよかった感じがする。これはある意味あたりまえだけど、ユリアンはなんだかカミーユ・ビダンに似ているので、最後はカミーユと同じく頭がおかしくなってしまうのでは?とおじさん少し心配していましたよ。そんあことはなく、ヤン・ウェンリーの後継者として最後まで判断を誤らなかった。すごい。

さて、地球教徒に踊らされ続ける銀河帝国と自由惑星同盟というのも、何だかお間抜けな感じはしたが…終始、本伝のストーリーは完全に魔術師ヤン・ウェンリーの手のひらで行われていた気がする。

銀河英雄伝説は両英雄のスペースオペラだが、ヤンに対してラインハルトはどうしてもヤンの引き立て役にしか見えなくなってしまう。あまり闘うシーンが後半なくて、ヤンにも破れて病死、いいところなし。下手したらラインハルトって本当に戦争の天才なのか?と疑うレベル。病気じゃなければ銀河最強だった…ということなんだろうけど。

あと、最後にシェーンコップやメルカッツらがお亡くなりになったのは、なぜ?という気がした。シェーンコップが若造にやられるのは、見たくなかったな。まあ…彼らはもともと銀河帝国が出身だから、お亡くなりになったほうが色々と都合がよかったからなのでは?という気がしてならないが(汗)。自由惑星同盟に寝返った時点で軍人としての役割は終わっていたのかもしれないが…。

ユリアンは、ヤンのそばにいた時は好印象だったが…自由惑星同盟のトップになってからは危なっかしい一面をのぞかせていて…終盤は印象がよくない面もあった。ヤン・ウェンリーの後継者としてのユリアンではなく、ヤン・ウェンリーのお母さん代わりのユリアンがよかった。

「歴史的には100億の民が無くなって大業を成し遂げたほうがいい」だったっか…ユリアンの発言にみんなが凍りついた。あ、こいつあかんやつだわ。そういえば、帝国側で最後に地球教徒をおびき寄せるオーベルシュタインの策なのか?なぜか、そのさなか右脇を被弾したのか深くえぐられて亡くなった。オーベルシュタインと同じような合理的マキャベリズムというか、功利主義という感じの思想を持っている。ただ、それを言ってしまえば銀河英雄伝説全体に通底している思想ではあるが。このストーリーのラストに至るまでに、数千億の民の命が犠牲になり、500年の歳月が掛かったというのだから、大変これは恐れ多いことだ。

現代においても、そうそう大量に人が死ぬような戦争は例え独裁国家と言えどもしなくなってきており、宇宙時代にまた多く人が死ぬ国家と国家の総力戦が行われるというのは考えにくい。

視聴者もそれが普通になってきて、帝政のためにも、民主政のために、いずれにも真面目に生きていない男なんてダメじゃないのか?などという思想に陥る。いずれにしても、平和を維持するために私たちができることはなんなのか?などといういわゆる思想的なことを考えざるをえなくなる。

…というか、私たち21世紀の人類もまた未来人から見れば、今も愚かな戦いを繰り広げているのか、それとも一時の平和を過ごしているだけなのか、いずれにせよ…それは後世の歴史化の判断に委ねるしかない(銀河英雄伝説っぽい終わり方)

外伝も幾つかあるみたいなので余力があったら見てみよう…。

徒然草2.0
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