面白そうだと思って本を読んでいる。
結婚しない人や熟年離婚する人が増えている。無理して結婚する必要はないが、少なからず自分という存在は結婚した親から生まれたわけで、結婚するのは普通だと思っていた。いつしか結婚しないのが当たり前とまでは言わないが普通になった。ただそれに違和感を覚えている人はいるにちがいないし、既婚者であっても人に嫌われない技術というか意識は必要だと思う。
『嫌われる勇気』という本が日本でも世界でも売れて1000万部を達成したが、人は嫌われると孤独に生きていくしかない。まあ、それでもいいや、とどこか私は割り切っているが、仮にそういう人生を歩むにしても嫌われる勇気とは逆に「嫌われない技術」は抑えておきたいところだよなと個人的には思います。知らずして相手に不快なことをするよりは知っているほうがいいでしょう…へんな理屈かな。
とりあえず中年が婚活を成功させるにはPDCAサイクルを回し、意識と見た目の両面から自分を改善する必要があるという。ありのままで戦わず、自分を変えて人生を変えるんだ!という意志を持つことが重要。理想を捨て現実を見る。じぶんはただの平凡な(=中身のない、価値がない)おじさんなんだと客観的な認識をもつ。上から目線をやめ、自慢話と昔話を封印。自分はキモいかもしれないと自覚して見た目を直す。理想の女性ではなくNGな女性のみを候補から外す。結婚対象の同年代の女性とする。結婚は等価交換の原則が成立し、年齢が1違うなら年収+100万高くないとダメだそうだ。
…子どもは産まないし年齢が上な分には関係なくね?と思うんだけど違うのかな。知らんけど。
好かれることを目指さず嫌われないことを目指す…どうしてもカッコつけたくなるけど、カッコいいと言われるのはいい意味で無理なので諦めたほうがよい。若い人に褒められてもお世辞に過ぎない。真に受けないこと。服の色は黒、白、グレーがいい。色がある服を着るおじさんはダサい。全身ユニクロでいいので、1万1500円ぐらいの服を選べばOK。パーカー、フリース、ダメージジーンズ、ロックTシャツなどのカジュアルな服は安ぽい。デニム調のYシャツもアウト。着るなら白いTシャツ。とにかく重要なのは無難で清潔感のある服を着ること。
…まあ、当たり前っちゃ当たり前だけど、色気だして独りよがりの服を着たくなる気もするので、それはぐっと抑えたほうがいい。そういえば林真理子もジーパン履いている中年はキモいみたいなこと書いていた。
婚活マッチングのプロフィールには事実を書きすぎない。自分のアピールを控えめにして女性の話を聞く。家族の話などは女性が結婚を意識するようになってからでいい。
…なんか知らないけど、自分の減点ポイントを先にオープンにしないと気がすまないひとってネットによくいるんですよね…。黙っておけばいいのにねー。あー、知らず知らず自分もそうなっているかもしれない。
というわけで、とりあえず「好かるよりも、嫌われない」というフレースがいいと思ったけど、それ以外はわりとふつうの本だった。中年婚活を目指すが自分を客観的に振り返ることが難しい人には、いいバイブルになると思う。
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