故障をキーワードにした(個人的には聞き慣れない)IT用語がたくさんようなのでまとめてみました。
FTA(Fault Tree Analysis)フォールト・ツリー・アナリティクス=故障木解析
障害と原因をゲート(論理式)でつないだ樹形図で表した図。応用情報技術者試験においては「信頼性工学の視点で行うシステム設計において,発生し得る障害の原因を分析する手法であるFTAの説明はどれか」(R04)という問いで聞かれた回答は「障害と、その中間的な原因から基本的な原因までの全ての原因とを列挙し、それらをゲート(論理を表す図記号)で関連付けた樹形図で表す」障害、原因、樹形図あたりをキーワードとして抑えておくとよいだろう。
FMEA(Failure Mode and Effects Analysis)フェイラー・モード・アンド・エフェクト・アナリシス=故障モード影響解析
システムの構成要素の故障モードに着目して、故障の原因を列挙して、システム全体の影響を評価する方法。システムの信頼性を定性的に評価。故障を予防を目的に行う。ボトムアップ型で事象を解析する。
※FTAと似ていなくもないが、樹形図ではないので全く違うものとして区別しておこう。
RCA(Root Cause Analysis)ルート・カーズ・アナリティクス
障害データを収集→原因をなぜなぜ分析して、根本的な原因を明らかにする方法。
ODC分析(Orthogonal Defect Classification Analysis)オーソゴナル・デファクト・クラシフィケーション・アナリティクス=直交欠陥分類分析
オーソゴナル=直交=直角で交わることを意味する。多角的に重なり合わぬように障害の属性を分類した上で、集中している障害を特定すること。
※つまりは、円グラフないしは棒グラフで表せるような障害の分類を行う、ソフトウェアの不具合を明らかにすることを指している。
まとめ
FTA=Tはツリー=故障原因を樹形図で表す分析
FMEA=FMはフェイラモード=(構成要素の)故障モードを分析
RCA=障害データをなぜなぜ分析(根本原因=RC(ルート・カーズ)を特定)
ODC分析=属性ごとに円グラフ・棒グラフで解析
…という特徴を押さえておきたい。
※英語で覚えていれば意味が逆算できる。したがって、英語で意味から覚えてしまうのが正しい気がする。カタカナとセットで音読できるレベルにしておくと安心だ。
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