『Think Fast,Talk Smart』って本を読んだ。副題が「米MBA生が学ぶ「急に話を振られても困らない」ためのアドリブ力」だそうで、これはとても副題の付け方がうまい。この副題が無かったら売れなかっただろうと推測する…急に話を振られて困らなかったビジネスマンはいないはずなので、かならず刺さる人がいる。しかし、案の定?本の内容は、300Pもあるのにくだらないことがおおくてあまりためにならなかった。緊張をほぐすために瞑想しましょうとかアメやガムを食べて口の中を潤しておきましょうとか、しょうもないテクニックがいっぱい書いてある。あとはよくある「人の話を聞きましょう」という傾聴スキルの養い方とか。こんな本ならいろんなところからネタとってきて俺でも書けるよな?と思ってしまったが、最近その手の自己啓発本が多い気がする。まあ、なかにはその場しのぎで落ち着いて考えるための言い回しとかなんとなく使えなくもないテクもあるけどそれだけ。というか、コメ・エムビーエー・ナマってなんだろう(今更)。
本の構成
この書籍の内容は理論編と応用編に別れており「はじめに」の導入から入る。
理論編では、
1.気持ちを落ち着ける――不安感を手なずけよう
2.自己を解き放つ――目指すは平均点
3.心構えを変える――マインドセットを意識しよう
4.耳を傾ける――「とにかく話す」が正解とは限らない
5.話を構成する――アドリブにも型はある
6.焦点を定める――聞き手の関心を引き込むように
…という前提や考え方のパターンを学ぶ。その後の応用編では、
雑談、祝辞・弔事・紹介、売り込みセールス・説得、質疑応答、フィードバッグ(教育)、謝罪
というアドリブ力が試される具体体なシーン別のアドバイスがある。
この話を聞いてピンときた人には読んで欲しい。たぶんなにかのためになる。
「何ーそれが何ーそれで何」という構成が使えそう
どんな話もこの汎用的な型に当てはめて語ると良いとされるものに「何ーそれが何ーそれで何」があるという。話が面白いかはさておき、たしかにこの型にはめれば聞く人にしても、いんたびゅーをするにしてもスムースに行く気がする。「今朝起きた。(何)いつもと違って頭が痛い。(それが何)それで薬箱から頭痛薬を取り出して飲んでしばらくして良くなった(それで何)」この調子で言葉をつないでいけばとりあえず話にはなる。インタビューにも使えて「このプレゼンはどうでしたか?(何)」「それでどういうことが得られましたか(それが何)」「今後それはどういうシーンで活かしていけそうですか(それで何)」という具合に使える。外人のプレゼンを見ていると、だいたい話が大枠から話が始まっていって確信に向かってトップダウンしていく話し方が多いので真似してみてもいいかもしれない。
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