Youtubeで見かけた元ゴールドマン・サックスの田内学って人すごい頭が良いな!と思って期待して本を読んだが⋯まあなんというかこの本はとても読みづらい「お金自体には価値がない」「お金で解決できる問題はない」「退治する悪党は存在しない」「未来には贈与しかできない」「ぼくたちはひとりじゃない」
小説形式で作者の実体験と伝えたいことが盛り込まれているそうだけど、私がもともと小説が嫌いなのもあるが、別に小説にすることもないような内容。Webで話の本筋を読めていれば、わざわざ書籍を手にとることもない。突き詰めればどっかで聞いたような話ばかり。
お金亡者になりがちな大人が、お金の本質を掴んでお金の背後にあるものをイメージするというのは、大切なモノの見方かもしれませんが、、、別にこの本を読まずにも時間をかけてシミュレーションできますし、類似で優れた本はやまほどある気がします。
これでは、この手の本を初めて読む人でも、あっと驚かされるとか、価値観がガラりと変わるとか、そういうチェンジが起こらないのでは?お金の亡者になりがちな私達の価値観をチェンジさせることを起こそうという内容ではあるとおもうのですが、お金持ちの師匠からそういった熱意が伝わってこないんですよね。読者である私が終わっているのかも。。。
子どもに読ませるにしても、本の趣旨はお金もけではないにせよ、本田健『ユダヤ人大富豪の教え』とか、ロバート・キヨサキ『金持ち父さん貧乏父さん』とか、名著がいくらでもあるわけで、それらとくらべると「なんでこれがベストセラー?」納得がいきません。
Webに落ちているこの本の感想(Amazonレビュー)を読んで理解できればそれで十分だと感じます。別に私はタイパを求めているということではなく、小説がそれとなく面白ければよかったのですが、色々と無駄にまどろっこしいだけで小説としての面白さが伝わってきません。
この本が同氏の名前が伏せられて、ティーンズ文庫として出版されていたら、たぶん特に注目もされない話であったでしょう。
別に著者は小説家ではないので、筆力に期待してはいけないのかもしれませんが、なんだか期待した分、とても時間を無駄にした気がしました。
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