読書|『人生が整うマウンティング大全』(マウンティングポリス)マウントフルネス!?

徒然草2.0

すべてのマウンティングに紙面を割いて解説を!!結論から言えばこの本は最高だ!!!

『人生が整うマウンティング大全』という本を流し見をした。この本ってコンセプトからスベっている気がするのだが、気のせいだろうか?個人的には自分自身の発言はマウンティングにならないように話をすることに気をつけ、他人のマウンティングは適当に相槌したりスルーしながらその場を無難にやり過ごし、他人は他人で自分は自分と割り切り心穏やかに生きるものだと思っていたのだが…そういうスタンスではないらしい。

人間の行動の大半はマウンティング要求により支配されており、マウンティングから完全に逃れることはほとんど不可能であるだとしたら、マウンティングを一方的に否定するのではなく、「マウンティングは現代社会を生き抜くうえで必須の教養である」と肯定的に捉え、マウンティングを人生を切り開くためのツールと考えるほうが得策ではないだろうか?」と逆提案してくる奇書である。

マウンティング社会においてマウンティングリテラシーを高めて適切にマウンティングすることで人生攻略を行ってマウントフルネスを謳歌しよう!がこの本の活用方法らしい。よーわからんけど、人生が整うって表現はサウナのあれのことだよね?本のタイトルからそして出だしから奇妙な香ばしい感じが否めない。他人のマウントに共感し、時に有効なマウントをとり、ダサいマウントを排除して、マウントを有効活用することが日本人に求められている!らしい。

まあ大の大人としては、相手にマウントを取らせて愉快になってもらうマウントエクスペリエンスを提供する時代ということでもある。なにかカチンときそうなマウントも「あのビジネス本に書いてあったことかあ」と客観的に捉えられれば本気でイラ付くこともなくなるだそうこれこそがマウントフルネスではないだろうか。

ちなみに、私はマウントとは無縁の何も自慢のない人だと思い込んでいたがこの書籍によればそれも一種の達観型マウントというものに分類されるらしい。人生はこんなものだとか、あんな哲学書とか思想書とか読んでいるとか、質素倹約が一番ですよとか、そんなことを言っているのも相手が何も言えなくなりがちなマウントだと言われれば「確かに」と思うこともある。読んだ本を紹介しているブログなんてものをやっているのだし、全然賢くないですよオーラを出しながらも可能な限り知性をオープンしたい欲求みたいなものがあるのは否定しないけれど、これってマウンティングだったんだなぁ…。ぜひ人様の前では慎むなり時には意識的に思想家としては「エピクロスとブッダと老子」が好きなんですオーラ全開でマウンティングするたびに日々自己研鑽を極めていこうと思うのでした。

…というわけで、流石にこれはないだろ?と思うものから、どこかで聞いたことがあるリアルなマウンティングまで、様々なシチュエーションのマウンティングが紹介されており現代のマウンティング社会を生き抜く必読の書である。自分の深層心理を知ったきにもなれるし「あ、これってよくないマウントなのかも?」という自分の行動を改める自己啓発本としての役割も持つ。これは、間違いなく俺の本屋大将(?)の2025年に選ぶ10冊のうち1つぐらいには数えたい本なのである。

機会があれば、ぜひ図書館で手に取ってほしい。最近、図書館が通いで本を買わないばかりか物理的な本を1冊も持たない生活を手に入れようとしているんですよね。本って場所取るだけでタイパわるいですから(ドヤァ)

徒然草2.0
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