読書『お金のむこうに人がいる』田内学(著)を読んだ…何か価値観変わるかも。

徒然草2.0

まあ、そんなに得るものはなかったけど…田中学さんの頭の良さとか思想とかはYoutubeとかWeb記事で見たほうがいいと思う。書籍だとあまりその良さ?が伝わらなかった。

人に興味をもって本を読むのではなく、人に興味を持ったら人にさらにその人に興味を持つというスタンスがWeb時代にはいいと思う。本を読んで人に興味を持つでもいいが、その逆はない。

…気になった話でいうと、A会社の奥さんが育休をとってB会社の旦那は働くと、B会社はA会社から搾取されているという考え方。なるほどな!と思った。どうやって解決するべきか?とても悩ましい。

話は変わるがXで政治の不満を眺めている。

増税王子シンジローが年金は80歳から支給すると言った!という指弾の声がいっぱいあるけど「じゃあ」これ以上現役世代の負担を増やしてどうするの?

批判する人は何か建設的な意見あんのかな?って思うんだけど、少なくとも人口減少時代を迎えた日本でこれから更に嫌な時代になっていくのは確かだろう。

すべては増税のせい(って、わたしも言っちゃうけど)これ以上ペリレクス戦略とってどうするの?日本は古代ギリシャのアテナイ人と同じ末路をたどるだけだ。

人口増やし続けるのは問題だとしてもトントンもしくはゆるやかに減少するようにコントロールするなんて分けなかったはず。

価値の多様化が謳われていて、人生も様々だが然るべきところに若い恋人と妊婦へ然るべき支援をすれば、少子化なんて解決するはずだと思っている。だが、これがなんかしらんけど難しいらしい。先進国はおろか誰も国単位では解決できていない。

子どもを生んで育てるという生物というか哺乳類の当たり前な営みを肯定する世の中にならない限り少子化という社会的な問題は解決しないだろう。

そうなると増税王子シンジローが言った「将来に悲観する1億2000万人より将来に自信と楽観を持つ6000万人のほうが強い」になるわけだけど、端から解決する気がねーのな。

2100年に高位推計で約6000万人で低位推計で約4000万人以下です。

まあそれよりも明治維新の時は少なかったので江戸時代のサイズに戻ったと考えてそれでやっていけるならアリなのかもしれません。

ちなみに、私のことを「お金に興味がある人」だと言う人がいるんだけど、お金に興味があるんじゃありません。お金の背後にある諸現象をお金をもとに見つめているだけ。

この本の題名の通り。お金は道具に過ぎないとか言う気もないだけですが、別にお金は文化的な意味じゃないけどそんなに好きじゃない。言ってしまえば人も別に好きじゃない。というか好きとか嫌いとかいうことにそんなに意味がない気がする。金を通して人を観るという気もない。実際に「お金に興味がない」みたいな顔して、よく分かっていないヤツのほうが欲深いと私は思います。金銭欲がない人はそもそもお金に興味がないという話すらしません。かといって私はお金を嫌うわけでもない。透徹した人間観があって、そこに副次的に金がある。キングダムの呂不韋みたいに、金をベースに人を語っているだけ。

わが師ディオゲネスは大樽のなかで貧乏その日ぐらし。その日暮らしかさておき金は持っていないでしょう。矛盾していると思う人は思えばいいがアレが理想。お金の強迫観念から逃れるための1冊としてオススメだし、内容はわかりやすいしダレでもわかるように書かれた内容ではあるが、金というもののおぼろげな実像に迫るという意味では誰にとっても難しい内容になっている。

徒然草2.0
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