日記|『東大金融研究会お金超講義』著:伊藤潤一を読んだ。自分のアタマで考える大切さ

徒然草2.0

世の中の投資家が何を考えて決断し株を買っているのか存じませんが、わからないなりに仮説をたてて考えてみることが重要だが、誰にも頼らず自分で考える方法論に特化しているのが、この東大金融研究会の本だ。

誰某が言ったからとか、〇〇というのは学術的に正しいという、他人の思考の産物をそのまま流用することなく、自分の頭で考えることの意義とその方法を著者は説いている。東京大学に「誰でも簡単にお金持ちになれる」ような講義はないが「お金の増やし方より大切なこと」が学べる場があるという。手っ取り早くお金持ちにして欲しいというより投資はお金持ちになるための方法なのにも関わらずお金より大切なこととは?ずばり最初に言った「自分の頭で考えること」だそうだが、とりあえず私はお金持ちになれたらそれでいい気がしているが、東大出るような人は金より頭のほうが投資においても重要なのだという、もうそこからスタンスが違う気がするが、とりあえずアタマがよくないままなのは誰しもよくないので、いろいろな思考実験方法を学んで少しでもマシな投資スタンスを確立したいひとにはうってつけの内容かもしれない。

円高になると日本の景気は悪化するか?

円高は日本の景気の悪化であるというより、景気の悪化の結果が円高だと思っているが、説明すると言われると難しい。輸出企業の業績が悪くなるが、輸入企業は安く仕入れることができ民間人は海外製品を安く買うことができる。しかし、GDPの内訳を見ると輸出入が景気に及ぼす影響はほぼゼロで理屈は成立しないという。

うーん、よく分からない。

この本はこれの正しい答えを教えてくれていない。私なりの仮説を言うと、日経平均などの指数は輸出企業が多いので為替の影響を受けるので業績連動する。加えて、円建ての株式資産は円高になると、資産として割高になり配当も下がる。海外投資家は買いずらい=欲しい人が減る=株価が下がる。日本の株式市場は海外投資家比率が、30%以上で海外投資家の購買動向による影響が大きい。

自分と異なる職業の株を買うべき?

自分が働く業界とは別の業界の株を買うのが望ましいらしいが、私はそれには反対で自分がいる業界の方が需要と供給が肌感覚で分かるので、自分の働く業界と同じ業界の株式を買うのがいいと思う。ただし持株制度は共倒れの可能性が高くなるケースバイケースだがリスクもあるとは思う。とはいえ上場している企業で働いたことが私にはありませんので、上場企業に努めて持ち株を持たれているという時点で、斜陽産業ではなく職場が最適だというのなら私ごときが何某か言うこともない。持ち株制度の会社に務めている人に「持株制度ってどないですか?」みたいな質問ってわりと投資学校とかではあると思うが講師も流石に答えづらいと思う。「あなたがよく知っているでしょう?」と質問を質問で返すより他にないのではないか。というわけで、自分が働く業界とは別の業界の株を買う意味は別にないと思う。

投資で勝つ人と負ける人の違いとは?

自分が情弱にならない銘柄を選ぶ。プロ投資家が選ばない銘柄を選ぶ。ヤフコメに書いてあることを鵜呑みにしない。Xで誰かが言っていたことに振り回されない。平均保有期間は6ヶ月として、3ヶ月のときもあれば9ヶ月のときもあるが長く持ちすぎない → つまり、わりと短期トレードをおすすめするらしい。長期投資という思想は東大金融研究会にはないらしい。6ヶ月ほどのタームで売買を行い勝率60%を10年キープできれば上位2%の投資家になれるので、それを目指すべきだという話だがそもそもそれはなんで?って話だったりする。

その他

そんなわけで株式投資の話はこれくらいしか書いておらず、人生戦略とか、仕事とキャリアとか思考力と発想力をどのように発揮するとか、東大金融研究会に参加するメリットが解かれて、東大生じゃない読者は置いてけぼりとなり、東大生どうしが集まる研究会へのリクルートされる嫌らしい赤い本だった。東大生の20人に1人はこの会に所属しているらしいよ。

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