戯言|辟(へき)という漢字の語源

徒然草2.0

辟(へき)という字には「君主」や「法」のような意味があるらしいですが、もともとは辛(シン)が刑罰として入れ墨をいれる針や、調理用の小刀や曲刀を意味しているそうです。

古くからの語源においては、戸の上がないのと下の口みたいなのは”肉片”を意味しており、人体を刃物で切り落とす「刑罰」を意味があるそうで、そこから派生して「平らに切り開く」こと「切り開いて脇によける」や「かたよる」という意味になっていたそうです。

辟(へき)を使った漢字や言葉

…土でできた横に広がっているモノ。

癖(くせ)…やまいだれ(病気)+かたよったモノで、病気を意味する。

避ける…しんにょう(進む・退く)+脇に移動すること。

僻地(へきち)…人が横に避けた土地。

辟易(へきえき)する…相手の勢いを避けることから、たじろぐ・しりごみするという意味になった。

青天の霹靂(へきれき)…青い空を引き裂くような雷鳴。

劈頭(へきとう)…ことのはじめ(全体から頭の一部を切り取った様子)

洋服の襞(ひだ)…布の織り目で横に広がりがあるもの。

日本開闢(かいびゃく)…左右に開いて天地が始まった様子。

譬喩(ひゆ)表現…直接的ではなく”横から”言う様子のこと。※現代語では比喩のほうがよく使われるが、仏典や中国古文では譬喩が多く使用される。例えば、『法華経』の”三車火宅の譬え”というように記述される。

まとめ

わりと漢字辞典を読んでいると、この手の話は1字1字にありますが、辟(へき)に至ってはこの字の語源でわりときれいにストレートに意味が類推できるので、とても面白いですね。

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