簿記の学習メモ
財務諸表の定義
- 決算書は正式に財務諸表と言われる。
- 財務諸表の目的は、財政状態(=貸借対照表)や経営成績(=)を表すことにある。
- 会社法における財務諸表:4つ
- ⇒ 損益計算書、貸借対照表、株主資本計算書、個別注記表
- 金融商品取引法における財務諸表:5つ
- ⇒ 損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書、株主資本等変動計算書、附属明細表
- 金融商品取引法における四半期報告制度:3つ
- ⇒ 四半期損益計算書、四半期貸借対照表、四半期キャッシュ・フロー計算書
※財務諸表は法律によっても定義が少し異なる。
現金主義、現実主義、発生主義
※利益とキャッシュを理解する。
※現金主義と現実主義と発生主義の違いを理解する。
※減価償却費や会計期間に関連する発生主義という会計原則/ルール/思想について理解する。
- (日本の場合)お金(現金)により会計処理する基準(会計原則)が異なる
- 費用:発生主義
- 権利義務が発生した時点
- モノやを消費した時点
- サービスが提供された時点
- 収益:現実主義
- 実際に収益を得た(取引が行われた)時点
- キャッシュ:現金主義
- 現金が移動した時点
- 費用:発生主義
- 例)
- 10億円の設備投資を行った。2016年度は設備投資として現金が10億円減る。翌年から5年間均等で減価償却費を支払う場合、2017~2021年まで2億円の減価償却費を計上する。(この5年間は現金は動かない。あくまで帳簿上はそう書いてあるだけ) ⇒ なぜなら、費用は発生主義であり、モノやサービスで消費した時点で計上するため。
- 豆知識
- 現金の受取や支払いで記録する現金主義が最もわかりやすい。管理の手間が少なく不正しづらいが、取引の発生と損益が結びついていない。(使う予定の現金が別の用途で使われてしまうケース、本来は利益があるのに帳簿上は赤字であるケース、が起こり得る)
- そこで生まれたのが発生主義。支払い義務や受取る権利が発生した時点で記録することで経営実態を反映するようになった。また発生主義のルールが適用されるようになり、一定期間ごとに収益を把握するようになった。(一定期間ごとに収益を計算することよりも先に、発生主義という思想/会計原則があったらしい)
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