大将軍の道……まあ、私が歩むわけじゃないんですが。
前にも触れましたが、「アルファアドバイザーズ」の入住さんという方のYouTube広告とか動画をよく見かけます。「さっさと兵卒じゃなくって、MBAとって専門性を高めて大将軍になれって話なんですよ!」……という、アドバイス(?)を熱く語っていた。
これって、マンガ『キングダム』の王騎将軍を見て心ときめく信の視点で聞けばいいってことだよな?と思うと、ちょっと笑いが込み上げてきます。
有名大学を出て、さらに100人に1人くらいしか入れないような国際的な大企業に入って……その中からさらに上位100人になる、みたいな確率論をすっ飛ばして、「俺は大将軍になるんだ!」って気持ちになれば、本当になれるんかい?
――いや、ふつうはなれないよね。
でも、株式投資とかで企業分析をしていると――いや、べつに投資じゃなくて、自分の仕事で関係する企業でもいいけど――社長さんのスピーチとかを見るのが、すごく楽しいんですよ。
どんな視点で見るかというと、兵卒として“大将軍”を眺める目線で見る。
「ああ、この人がこの中小企業という“小国”や、大企業という“大国”の大将軍様か~」……って視点で見ると、すごく面白い。
政治の世界でも、党首なんかを「政党という軍を率いる大将軍」みたいな感じで見てしまう。もちろん、もとの基盤があったとはいえ、トップになるってそれだけでも本当にすごいことだと思う。
実力と運……あとは、なんというか“人格”?オーラが違うっていうか、「ああ、これはもう立ってる次元が違うな」って感じる。
中には、運とか世襲とか、そういうものでトップになった人もいるんだろうけど、一方で「これはもう、ゴリゴリの能力と実績があって、成るべくして成った人だな」っていうタイプもいる。
そういう違いもまた、見ていて面白い。
つーか、まず大企業に入るだけでもすごいのに、さらにその中で課長クラス、部長クラスになって、
さらにその上、会社のトップまで成り上がるなんて……ほんと、茨の道ですよ。
そうしてきた人の“面構え”を拝むだけで、もうわくわくする。
年を取ると考えるのめんどくさくて株式投資でも怪しいマルチ商法をはじめるにしても(?)あんまり会社の状況とか財務諸表とか法的根拠とかに目をやらず代表者の顔とか雰囲気で決めるよね。よくないと思うけど、あの大将軍が言うなら俺達はついていく!というノリで心地よくなり間違った意思決定しちゃう人の気持が分かるこの頃です。
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