戯言|ヘーゲル=コジェーヴ

徒然草2.0

ヘーゲルはなにがすごいのか?を理解するために一部の書籍の内容を軸にして学び、だいたい学び終えた気持ちではあるが⋯主題からズレてヘーゲルの学び方を結論から言うと、コジェーヴ『ヘーゲル読解入門』の解釈から、あまり変わっていないと言ったら語弊があるかもしれないが、この本/講義を経てヘーゲル解釈が花開いた感じらしいので「世間を読む」という意味では、ヘーゲルに直接向かって『精神現象学』で爆死するよりもまずは『ヘーゲル読解入門』やそれに関連したものを読むのが無難らしい。しかし、この本は絶版。入手しづらい。図書館で借りればいいのだろうが、だいたいヘーゲルに関連する本を読むとコジェーヴよる解釈のの亜種や切り取り本が世の中に出回っている感じで、背後に彼の功績が見え隠れしていることを承知で眺めるのとそうでないのとでは雲泥の違いがありそう⋯ということで、ヘーゲル=コジェーヴという流れで読むのが正しい道のりだと解釈した。生成AIだけ使っていると、そういうところ彼らは端折ってくるので、何がヘーゲル研究に置いて重要か?が分からない。逆に書籍中心に情報を得ると、やたらみんなコジェーヴから引用している!ということが見えてくるわけで、結局はChat-GPTだけで知識を保管すると世間の人が見ているモノ=「世間」を読むことからズレる。ヘーゲル界隈というか世間を読むことからズレると、何らかのかたちで世間の人と喋る事があった場合にこちらがChat-GPT的になってしまう。これはこれで危険な状態だ。結局のところ情報を得るには本がベースにないとアンバランスだ。Chat-GPTが引用の部分も明記してくれたらいいのだ。そしたら学問的な研究もすごい捗るのでは?そういう話って論文書くことを生業にしている人から声が上がらないのだろうか。マルクスを出発点とする人とは別にヘーゲルの話が合わなくても別にいいや。

ちょっと話は変わるが。自分が興味がある話「ヘーゲルのすごさ」をもっと具体的に言えば、未来予想に興味がある私にとってヘーゲルって未来予想を外しているような気がするのになぜ彼は凄いと言われるの?になるが、そのことについて。

フクヤマは、「歴史の終わり」における「自由」の実現を、東欧の社会主義諸国に対する西欧の自由民主主義の勝利として解釈しているが、先の引用に見られるように、コジェーヴの見解はそれとはやや異なる。コジェーヴはソ連や中国も、違った経路で自由化の道を遡っていると考えているのである。ゴールは1つなのである。コジェーヴによると、ナポレオン戦争以降に残った過去の遺物の除去が最も進んでいるのは北米である。『ヘーゲルを越えるヘーゲル』仲正昌樹

⋯ヘーゲルに染まると絶対精神や絶対知や絶対者などの言葉を使いだして傍目からヤバい人になりそうでまあそれはそれで個人的には内面的(自分的)にも外面的(他人から見た場合)にも面白いのでいいのだが、ヘーゲルの考える自由は市民社会・近代国家の中において得られるものであり、ホッブズの考える自由、ルソーの考える自由、アダム・スミスの考える自由、カントの考える自由、を経て、至った普遍的なものであるとしても私個人的には違和感を覚えるわけだし、なぜプロイセンの哲学者であるヘーゲルがフランスから来た馬にのったナポレオンを見てきゃー!「世界精神!」と言っちゃったのかよく分からなかったけれど、順を追って考えてみるとその考えの中にヘーゲルが内包していることにも気づいて「ああ、そういうことか」と腑には落ちる。ああそうか「精神現象学って銀河英雄伝説じゃん!」ヘーゲルを分かった気になった人は第三者か見て意味不明なことをアハ体験した気分に乗って饒舌に語りだす。。。銀河英雄伝説の帰結は銀河帝国から離反した自由惑星同盟が最終的に銀河帝国に議会を作らせることにある。自由惑星同盟は敗北はすれどナポレオンであり歴史の終わりだったのだ⋯というより、ストーリーがただたんに弁証法的でありどんなストーリーにも適用されるということに尽きる。以下、永遠に続く。

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