ネタバレあり。
最初は期待していなかったが、最後まで飽きることなく同じ調子で読めそうで、ふつうにギャンブル漫画の名作だと思う。
ちょっと後付けでキャラ変はあるが、キャラのスタンスがはっきりしている。
蛇喰夢子の純粋にギャンブルを楽しむ精神は、
早乙女芽亜里の筋が通った権力志向の精神とは区別され、
生志摩妄の死に至る恐怖に快感を覚える精神とは区別される。
蛇喰夢子にとって早乙女芽亜里は友だちで、生志摩妄は軽蔑すべき人であるらしい。
勝負前と勝負後にキャラの性格が変わってしまうとモブキャラ化してしまいがちだが、
芽亜里と妄はいい味で主人公に喰われない立ち位置にいるのね。
いくつかスピンオフ作品(というか芽亜里や妄が主人公の話)があるようだが、、
尾喰凛(おばみりん)・尾喰茨(おばみいばら)の過去・友情?がすごい気になった。
BLコンビのギャンブル漫画・黒サギ漫画ってなくない? 百合はどうでもいい。
…そういえば、選挙管理委員会って何者なんだ?
選挙管理委員の長、黄泉月るなの存在を当たり前にみんな認めているが…
漫画の『嘘喰い』だと賭ケグルイの選挙管理委員会における存在は賭郎であるが、
ギャンブルを成立される背景として、賭郎は絶対的な暴力を持っていなければならないわけだ。
選挙管理委員会はそんな力がなくても特権階級を認められている気が…
なんでだれもそこにつっこまないんだろう?選挙管理委員会に文句つけるのは無粋?
でも尾喰凛は暴力ではないが選挙管理委員をでっちあげて勝負不成立にしようとしていた。
ギャンブルの後に選挙管理委員を始末して勝負不成立に持ち込むこともありえない話ではない。
そういう意味では、黄泉月るなって何が楽しくてあんなリスクのある仕事を嬉々としてやっているんだろう。
選挙管理委員会が機能しないと生徒会長である桃喰綺羅莉が築いたヒエラルキ・システムが成立しないわけですが、
そのへんについて誰も突っ込まないし抜け駆けするような人が基本的にいないのが不思議。
まあそのへんの話を膨らましすぎたのが『嘘喰い』な気もしますが…
ふと選挙管理委員の服がほしいと思ったがシルエットが違いすぎてナニコレ? もうすこし丸っこく作って欲しい。
そういえば嘘喰いって、最後の方、一体どうなったのかぜんぜん思いだせない。また読むか。。
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