あんま深い意味はないんですが…
銀河英雄伝説の外伝「汚名」を見ていたら…軍律そのものが麻薬のようなものと例えたくだりがあった。
今回のストーリーの主人公であるジークフリード・キルヒアイスは、真面目一徹な男だが…周りのダメな大人たちの現在と自分をダブらせて見くらべるという感慨深い話だ。キルヒアイスは、隣人だったラインハルトに友情と忠誠を誓い、同時にアンネローゼに愛を誓い、ラインハルトに次ぐ頭の良さと運動神経のよさを持つ。銀河英雄伝説に出てくる人物でも”完璧”と言ってもいい青年なんだけど…そのキルヒアイスの美しすぎる精神と対比されるものがあるというのは中々あまり本編ではないので貴重な外伝(サイドストーリ)だな。まだ、全部見ていないけど。
で、軍律に従う陶酔感というものを…
今それを自分の観点で例えるとしたならば、愛社精神になるのかな?、と思うのですよ…会社員じゃないけど。
その愛社精神とやらに酔いしれていれば、孤独感を忘れ。
孤独感を忘れるために、忠誠を誓うのは楽だから。
でも楽に流されるだけになるのは、よくないから。
私はあなたと別れなければならない。
居心地の良い場所を、捨てなければならない。
離脱するのは、けして逃避行じゃなくて勇気だと信じたい。
中途半端に愛するのは、ただの義務になってしまうだろう。
義務的であることは、どこか不誠実だろうし、結果的にお互いが不幸せになるのではないか。
理由はそれぞれあるが、私達の心と行動は1つだけしかない。
愛社精神に浸るのは簡単だし、周囲はあるいみ価値とそれをみなすのかもしれないが…
それに酔いしれることと義理と人情とか善悪とかそういうものとは、じつは関係ないのかもしれない。
そんなことをふと思うんですよね。
私の観点から言えば、キルヒアイスは最後まで酔いしれて生きて死んだわけだが、彼はそれで幸せだったのだろうか。
ラインハルトに対して友情と忠誠を全うし身を挺し、アンネローゼ・フォン・グリューネワルトとは相思相愛なのに結ばれず、他の娘にうつつを抜かすこともなかったが…きっと、幸せだったのだろう。永遠に酔っていれば目が醒めない夢なわけだし。(なんか、歪んだ解釈w
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