わりと坂道が好きだ。
坂道を登っていて暫くすると気分が良くなる。
ランナーズハイの一種なのか血の巡りがよくなり頭が冴える。
なにか脳内物質がいい塩梅に出ているのかもしれない。
トレッキングしていても平らな道を行くよりも明らかに登っているときが楽しい。
ただずっと登りだと疲れるから登り降りがあるうねった道がいい。
これは自分の生まれついての特性だ!と思っていたのだが…じつは違うのではなくて、
生まれてから20代まで横浜市民だったからなのではないか?とふと思った。
横浜どこもかしこも坂道が多い。
場所が違えば程度も違うが目の前に坂があってもいつものことだから、なんにも違和感を感じない。
ところが坂の無い地域の人からすると目の前に坂がうねっていると、うんざりするらしい。
わたしも疲れている時はうんざりしないわけじゃないけど、基本的に坂道が気にならないばかりか、ちょっとしたファイトがわいてくる。
やはり、登っているのが楽しいと感じるのは、別に私が生まれついて得た特性でもなんでもなく、横浜の坂に授けられたイメージなのかもしれない。
だとすると、人の感性は半ば強制的に環境によって後天的に作られたものだと言える。
横浜の坂道に私はいい意味で訓練された人間なのだ。
これは環境が子どもに多大な影響を及ぼすことになる…ということだ。
本人の意志とは関係なく心に起こるもの。
となると住環境は大人の理由よりもまず子どもに何を訓練させたいか?になる。
とはいえ私の言っていることが事実だったとしても、坂道のある横浜に住んだところでみんながみんな坂道を好きになるわけでもない。横浜に生まれて坂道と共に過ごしても、坂道にうんざりして横浜を去るひともいるかもしれない。
ロードバイクの世界でも平地が好きな人と坂道が好きな人で分かれるらしい。おそらくマラソンでも同じことが言えると思われる。これは先天的なのか後天的なのか。後天的なら幼少期の経験が重要なのか。大人でも訓練すればタイプが変わるのか。
そういう研究だれかしていないのかな。
もし先天的だったとしたら、私は平地の民ではなく山の民ってことになるから、私の一族は平地に降りてきたようだが、山の中に住むほうがQOLが高くていいと思うんだ。
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