PoCというIT系ワードには、proof of concept=概念実証という意味の他に、proof of consensus=通貨の決済承認というようなニュアンスの意味がある。
何の仕事をしていたか?を語る場面で「ブロックチェーンのPoCを担当していた」などと話されると、たまに「えっ?」となる(どっちの意味?)
proof of Concept = 概念実装(プルーフ オブ コンセプト)
ピーオーシーと読む。ポックと読む人もいるかもしれないが聞いたことがない。日本語では、概念実証と訳される。新しい手法が実現可能であるか?を確かめるために行う。
ビジネスにおいて多額の資金をつぎ込む前に確かめる。PoCのメリットは失敗のリスクを減らすことにある。資金調達をする前に取り組む。
実証実験と言う場合もあるが、実証実験はプロトタイプ(試用品)を開発して課題や問題点を洗い出す点に注目するので、PoCを使っている人がどういうコンテキストで使っているか注意したほうがよさそう。
proof of Consensus = 合意証明 (プルーフ オブ コンセンサス)
仮想通貨(暗号通貨)決済の合意形成やその仕組み。リップル(XRP)は決済者を絞ることで高速化を実現しているという。
余談
暗号通貨の場合のproofは通貨という意味があるのかと思っていたが、証明という意味らしい(汗)プルーフオブワーク(マイニング)やプルーフオブステーク(分散アルゴリズム)という言葉のほうがよく使われる気がする。
なお、プルーフという言葉には証拠、証明、試験という意味のほかに、複合語として防ぐや避けるという意味がある(例)「ウォータープルーフ」水除け(防水)、「フールプルーフ」事故防止。ほかには鋳造した通貨。印刷業における試し刷り。アルコール分量の単位。など多様な意味がある。
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