「コロナ禍でも笑っていられる「サラリーマン投資家」の5つの絶対条件 大荒れ相場を好機に変える方法 (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)」に以下のようなことが書かれています。
(つーか、PRESIDENT Onlineかつ勝間和代氏の記事でこのレベルでいいのでしょうか???PRESIDENTっておかたいメディアだと思っていたのですが、Webはそうでもないのかな。投資の素人から見ても内容がおかしいと思うので、問い合わせたほうがいいのだろうか?)
これ↓
ドルコスト平均法は、株式投資や債権投資のように一攫千金は狙えません。大もうけも大損もせず、小さな配当で確実にもうけを出す、堅実な貯蓄法です。もうけが小さいとはいえ、10年で1.5倍~2倍ですから、銀行のゼロ同然の利子に比べたら、はるかにもうかります。
始めて最初の1、2年の間は、赤字の状態が続いたり、損益が上がったり下がったたりしますが、5年、10年経つとすごく安定して、必ず黒字続きになります。まだやっていない人は、騙されたと思ってぜひ始めてください。
ざっと見てもなんだか違和感がありますが…。早い話が、あっけらかんと投資の「いいこと」しか書いてない(汗)前後のセンテンスがわかりませんが…一体どういった金融商品について書いているのか、そもそも分かりません。ただし、ドルコスト平均法を用いるようです。
ちなみに…税抜きで計算してみましたが、平均の年利が7.7~12.7%の金融商品へ投資しないと、10年で1.5~2倍にはなりません(汗)
年利10%を超えたら詐欺だと思ったほうがいい!とよく金融関係者が言っています。
ずいぶん都合のいい数字が並んでいる気がするというより詐欺じゃないか???
(で、後で気づきましたが)たぶん、これはドルコスト平均法=積立て投資の話ではなく、米国株のインデックスファンドへ一括投資した仮定の話なのだと思われます。
S&P500のインデックスファンドへ一括投資した場合は、10年で1.5~2倍になる時の年利が4~7%のようなので(リスクと税金はきれいさっぱり無視されていますが)一応は過去のデータと照らし合わせても、インデックスに投資したシミュレーション結果としては、現実的な数字になっているようです。
そして、この記事内容を好意的に「ちょっと間違えただけ」と捉えるのなら、誰かが勝間和代氏が書いた書籍からテキストを抜き出して、適当にセンテンスを構成していたところ、内容が滅茶苦茶になった…と推察できなくもないかな。
しかし、時間の経過によってリスク(不確定要素)特に元本割れしてしまって、インデックスファンドを所有している口数あたりの基準価額がマイナスになる可能性は減るものの、20年経過してもマイナスになる可能性は無きにしもあらず。それが投資を誰にでも進められる代物ではないことの事実というか証明にもなっています。
いずれにせよ「必ず黒字続きになる」とは限らないため、この表現はとても危ういと言えるでしょう。まあ、特定の金融商品を勧めているわけではないので、金融取引法違反ではないのかもしれませんが。。。投資素人向けの内容でこれは完全にアウトだと個人的には思います。
勝間投資の基本方針は…4~8資産均等型(もしくは自主的に債権・REITを含めた分散投資を図った上で)インデックスファンドを買え!ということだったと思うのでそれなら筋が通りますが…それでも「必ず黒字」という表現は使わないほうがいいでしょう。元本割れ商品である以上「必ず」はありえないのですから。。
勝間和代氏がこのレベル…というのは、流石に考えられないにしても、勝間和代氏の代筆や編集者がいてその人が適当なのか、プレジデントオンラインというWebメディアがいい加減なのか、さすがに記事内で宣伝されているKADOKAWAの書籍は校正者がいて真っ当な内容になっている気はするのですが…それとも、私の知識が間違っているのでしょうか?
よく分かりませんが、何だか残念だなと思った次第です。いずれにせよ本人が目を通さないのだろうか?であるとすれば、目を通してない本人にも落ち度があると思います。ニュース記事のちょっとした誤字でもなく、金融商品に関するおかしい記事が1年近く放置されているのは、いかがなものでしょうか?
(追伸 2021/08/16) Amazonの評価をチラ見したところ勝間和代のyoutubeを書籍化したものらしい…なので、宣伝記事がてきとーになってしまったのでしょうか…であるにしても、クオリティの低さが心配ですし良い印象を免れません。。
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