「ひたすら銀を買い続けるのは理にかなっている!?」でも書きましたが、銀という資産を持つことは経済危機に対して非常に有効だと思っています。仮に経済的な危機みたいなことが…特に貨幣の価値が極端に減るハイパーインフレからのデノミネーションみたいなことが起こらなかったとしても、安心を買うことができると思います。何か合った時の精神的なお守りになります。
しかし…素人が銀をなんとなく買うと、手数料などの諸経費がとても高くて損をした気分になります。銀貨や銀製品などにはアンティークとしての価値や鋳造費用なども上乗せされるため、これまた高い…というわけです。もしかしたら銀製品で資産を持つことを楽しめる人は、アンティーク的な価値を見いだせる人なのかもしれませんね。残念ながら自分はあまり美しい銀製品に興味がないです(汗)
まあそれはさて…どのように安く銀を仕入れればいいのか?
などと、素人なりに考えてみたのですが、すごい良い方法を見つけてしまったので、ご紹介をいたします。
※なお、これはド素人の仮説にすぎませんので、有識者の意見を聞きたいところです。もちろん、私と同じ行動をとって損をしても責任は負えません。
日本の100円銀貨を買いまくるのがお勧め!
ちなみに、対象は何でもいいのですが、何かをコレクションすることが、わたしは嫌いではありません。ただ、やりはじめるとキリがないので、最近は取り組まないことにしています…そういったこと(コレクションを集めること)に頭を巡らすのは嫌いではないので、最近は古銭というものを眺めているのですが……これは商売にならないかな。そう簡単には成らないだろうな(苦笑)そんな妄想は嫌いじゃない。
…で、ある時に気づいたのですが、日本にはかつて100円銀貨というものがあったようです。
“かつて”と言ってしまいましたが、例えば東京オリンピックの昭和39年にも100円銀貨が記念硬貨として作られています。少し上の世代には”最近”と感じる人もいるかもしれないので、言葉には気をつけないといけませんね(汗)
銀貨に限らず銀製品は…銀だけだと変色したりするし脆いので他の金属を混ぜる事が多いようで、この100円銀貨にも銀は6割しか含まれていません(銀60%、銅30%、亜鉛10%)1枚が4.8gなので銀の含有量は2.88gです。今の銀価格は約100円です。…てことはこの100円の硬貨は銀という物質的に言えば288円の価値があるということになります。
この記念硬貨は、購入する数量や状態にもよりますが150~400円ぐらいでオークションなどで購入することができる感じです。288円の価値がある銀を200円で買えるってお得な気がしませんか?
他の銀製品は割高である
銀製品なんていくらでもある!というのはごもっとも。銀貨で有名なものはいくつかありますが、例えばカナダ・メイプル銀貨は1オンスで7000円ぐらいで売っています。質量は28.3495gで純銀に近いですから、銀価格100円としても2800円ぐらいですね。(本物かどうかわかりませんが)ヤフオクでお値打ち価格のものを見ても4500円ぐらいのようでした。
…これでは25%ぐらいは支払った金額よりも価値が低いことになってしまいますね。銀を提供する手数料みたいなものなので致し方ないのかもしれません。
銀のインゴットなどは、井嶋金銀工業や田中貴金属工業などで買うことになるようですが、手数料と税金などでやはり15~20%ぐらいはマイナスとなるみたいです。(大量に買えば手数料が5%ぐらいにはなるようです)お金がある人はこの手の金属業者から直接買うのが最も安いでしょう。
逆に銀貨などを買い集めるのは資産効率が悪いと言うか基本的にマイナスが大きくなってしまいます。
銀を所有するということは、今の銀の価値よりだいぶ高いお金を支払う必要があるのです。これは銀投資初心者がはじめに注意しないといけない点だと思いますね。(とあるファイナンシャルプランナーも注意喚起をしていました)
…それはさておき、なぜ100円銀貨は銀の含有量の割に安く買えるのでしょうか?それには、いくつか理由があるようです。
100円銀貨を潰して純銀にすると罪になる
100円銀貨は汚れ具合などにもよりますが、オークションなどで150~400円ぐらいで取引きされています。東京オリンピックの記念硬貨は、稲穂100円銀貨であり他にも鳳凰100円銀貨というものもあるようです。質量は銀の含有比率は同じです。
どちらもアンティーク的な価値はあまりないようです。
これらの100円銀貨は、とある買取り専門店によれば110円だそうです。基本的には額面的な価値しかありません。
なぜなら、貨幣損傷等取締法で銀を取り出すことが禁じられているためです。
110円で買い取った買取専門店は、200円とか300円とか利益をのせて販売して利益を出すしかありません。だから、100円銀貨は物質的に価値が合っても安く取引されざるを得ないのです。
コレクション的な価値がない人からすれば、ただの100円に過ぎないということです。
銀を取り出すコストがかかる
銀に混ぜものをした合金の場合は、銀を取り出す鋳造を行わないと…銀を銀として使うことはできません(当たり前)なので、その分のコストが差し引かれるそうです。だから銀の試算は純銀で持ったほうがよいということになります。勧金化の時に鋳造コストがどれぐらい支払わないといけないか(そもそも買う人が支払わないといけないのか?)は、ざっと調べたところ買取手数料を含めると-35%ぐらいだという結果に至りました。銀を銀のままの価格で買い取ってもらうともう少しコストがやすくなり高く買い取ってくれる気がしますが…一応コストを多めにしておきます。2.88g288円の銀を含む100円銀貨を銀として買い取ってくれた場合は…216円のリターンがあればいいということになります。
ということは…100円銀貨を200円ぐらいで買っていれば手数料込みでもお買い得♪ということになります。
まとめ…デノミ対策としての100円銀貨
で、これは未来予想ですが…
100円銀貨が100円としての価値を失う時に円が別の通貨(仮に)へ切り上げられる。
そうなると100円が1天(新しい貨幣の単位)みたいな新通貨単位になる。
もしくはキャッシュレス化が進んで、硬貨すら作られないのかもしれない…とりあえず、旧100円硬貨は価値交換の機能がなくなる。
ということは、100円銀貨が貨幣損傷等取締法で守られる対象の通貨ではなくなる。
その結果、100円銀貨は含有する銀の素材価値で取引されるようになる。
※ついでに都合いいことを言うと、銀価格は宇宙時代にロケットを作るための材料かつ世界的に枯渇しており、また米国や日本や中国の経済は滅茶苦茶で銀価格が高騰している。2050年には金と同じ1gあたり5000円で取引されるようになっている。金融システムが銀本位制に見直しされる(?)
そして、100円銀貨が100天硬貨(現在の1万円)で取引されるようになる(苦笑)
さいごに
…とまあ未来のことはわかりませんが、資産保全としての銀(シルバー)を保有する行為は、今後も価値を大きく失わいない気がしておりますので、どういう形であれ収集しておくことは悪くないのではないでしょうか。
仮に素材価格の半値で買っても価格が2倍、3倍になるかもしれません。私の感覚では銀1gは30円ですが今は100円ですよ。これだけでも実に3倍で驚くべき高価格になっている。
仕入れの時に発生する手数料は、誤差の範囲と捉えてもいいのかもしれません。
そもそも、増やすための投資ではありませんからね。
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