日経平均株価だけを見れば平成の初めからアベノミクスまでの期間は器のようなかたちをしている。
バブルのあとの失われた20年という経済低成長の時代からのアベノミクスまでの期間のことである。
平成という時代の全般に言える話だが。金利は低い。定期預金の利息はつかないに等しい。
この時代の株式投資はリスクを負っているわりには儲からない。
自然災害や経済危機を踏まえて言っても、日本の企業の個別の株なんて買っても心臓に悪いだけだ。
とりあえず毎年すこしずつ成長している企業はあったので、そこを選んで買えば数倍にはなっただろうけど。
そういった企業でも突然業績が悪くなったり会社が傾いたりすることもある。やはりリスクのわりに儲からない。
過去のチャートを見てもそう言わざるをえない。
バブルの後にTOPIXを買っていれば、チャートだけを見るに儲かるには儲かるが、アベノミクスあってのこと。
アベノミクスがなくても、キャピタルゲイン(配当)で一応は利益が出るが経済危機とデフレでリスクある行動をとっている割には儲かっていないということになるだろう。
今、デフレが解消された?されつつあように見えるのも結果論に過ぎないと思う。
低コストの投資信託も2000年代に入るまでなかったので、分散投資はできたとしても…損をしないまでも得をするようなものでもない。
今はスマホ1つで100円から気軽に分散投資ができる。当時を考えればありえない時代だ。
今はもう効かなくなったがシニアの人(つーか親の世代)には「株式投資とは即ちギャンブルである」と言われてしまうが、あながちそれは間違っていない。
少なくとも少資本で株式投資をはじめて、未来にいい思いをするためのものではなかった。
信用取引で伸るか反るかの大博打をしているイメージしかない。
仮に個人が投資をするにしても、しっかり勉強して、その意味を分かった上で取り組むものだった。
で、そういう人よりも、妙にテンション高いおばさんと、いつしか夜逃げして消えた一家族とかの話のほうが、リアリティがある。
あ「信用取引で何かを失ったんだな」と分かる話が身近にあった。ゆえに、私は株式は現物ってことにこだわっている。
事業も基本的に無借金。借りたとしても個人が返せる範囲で。事業は大きくならないが、それが正しい選択なのでは。
「会社を潰してもいいから」と言われ大資本家に箱を渡される(そんな出来事はこの先ないだろうけど)、
返せない借金を負うというのは、仮に債務超過に陥り法的な救済策があっても、それが法的に認められているとしても、
あまり、いい気持ちがしない。
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