『日本の大問題』養老孟司を読んだ感想…解剖学者の文明批判。

徒然草2.0

わりと最新の本だったので借りてみた。

養老孟司の本は文明嫌いな私からするとわりと共感するところが多いし、

この人の言う通りだなと。

でも言う通りだと分かったところで、それを実践してだれも責任とってくれないというか、

所詮はエリート解剖学者の戯言だから胡散臭い、という印象になる。

いろいろと医者として失敗した話もあるけど、結果的に偉い人だからな。

…などと、そう思うのは、私の心の問題かもしれない。

最近はいつもなぜかそういう批判脳になるようにとりつかれている。

たぶん脳が劣化したんだと思う。自分の可能性が信じられなくなったんだと思う。

若い頃にはなかった勝ち組と負け組というフレームワークが脳に形成された。

…そんな自分のことより、子どもの教育について。この人の考えには賛成だ。

外で虫取りしたり好きなことさせていれば勝手に育つと、ああ、いい教育だ。そうして自分もわりと育った気がする。

でも、この人の経験で教育するのは、ある意味で戸塚ヨットスクールぐらい危険な気がする。

そうしたところで、うまく子どもが育たなくても誰も責任はとってくれない。

わりと自由に振る舞って子どもの時に過ごしたけど、別に何も大人になって生かされてないと思うし、その生かされてない結果が今だ。

とはいえ都会のほうが教育的に子どものケアが細やかというかサービスがいいというけど、それはどうだろう。

田舎の不便さをよく知らないところがあると思うので何とも言えない。

不便さの追求とか、非効率の追求とかも、結局はマーケティングだと思う。スローライフ(笑)。

お金が重要じゃないと言うお金持ちは胡散臭い、お金が重要じゃないと言う貧乏人はやせ我慢に過ぎない。

けれど、私はやせ我慢している人の声に耳を傾けたい。

その方が少なくとも真実の声だから。

そういう文字が書かれた本ってどうやって探すんだろう。

昭和の文学とか漁るしかないのかな。

面倒くさい。

徒然草2.0
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