10時間で分かるはずがないのに分かろうとする浅いというか浅ましい知識欲を持った人たち(私)が、とりあえず読んでみる本なのだけど、このシリーズで腑に落ちたということは一度もない。10時間でわかったつもりになるのは無理がある。特に第三者にアウトプットして質問に答えられるレベルにはならない。授業で単位をとっても教師になるレベルにはなれないでしょ?ゴールが違うよ。と言われるかもしれないけど理解したっていうレベルはやはり人に教えられることがゴールになると私は勝手に思っている。という御託はさておき、コンパクトにまとめてあり知識のメンテナンスにいいかな?と思い手にとって見た次第でMy西洋哲学史の知識になにかオプションがあるとしたら何か?とパラパラめくってみたが、これってコンパクトにまとめるのに絶対必須かなあ?と思うターム(苦笑)とか、無駄なたとえだなと思うところが多い。例えばiPS細胞のような「アベイロン」とか。これって作者の感想であってアベイロンはiPS細胞みたいなものだとそのまま覚えてもしょうがない。身にならない。ソクラテスの説明に外国人にわびやさびを伝える難しさの例えを出すのも意味不明だしソクラテスは隔靴掻痒のもどかしさを煽り相手に募らせていたとか書いてあるけどさ、隔靴掻痒ってなんだろう?ってそこからよく分からない(汗)調べてみると無門関という南宋時代の書物の序文に出てくる故事成語らしく、靴を隔(へだ)てて痒(かゆ)いところを掻(か)くという言葉からきた、かゆいけれどかけない”もどかしさ”を表現した言葉であるらしい。羊頭狗肉などの故事成語も無門関が出典であるらしい。って、ソクラテスじゃなくて中国の故事成語に詳しくなっているよ…。ざっくり学ぶための書籍とは言えわかったようなわからない状態にしかないらない本です。(なお、別にdisっていない)
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